2007年03月06日

ハリウッド版「黒革の手帳」にスターは戦々恐々

 ハリウッドの高級コールガールクラブを組織していた女性がスターの実名入り暴露本を出版し、ハリウッド業界を震撼させています。

 ハリウッドスターら著名人を相手にいわゆる高級売春組織を運営したとして、99年に有罪判決を受け、約3年間服役していたベイビードールの名で知られるジョディ・ギブソン元服役囚が執筆した「シークレット・オブ・ア・ハリウッド・スーパー・マダム(ハリウッドのスーパーマダムの秘密)」には、ブルース・ウィリスやベン・アフレックら実に20人以上の著名人が実名で登場しています。

 ギブソン元服役囚は、歌手を夢見ていた時代もあったが、86年にハリウッドでエスコートサービス「カリフォルニア・ドリーミング」をスタートさせ、99年に逮捕されるまでに、全米16州とヨーロッパにもビジネスを拡大し、女優志望やモデル並みのルックスの美女、ポルノ女優ら300人を雇い、著名人を中心とするお金持ち男性に女性を提供するサービスを行っていたのです。料金は1回500ドル~3000ドルだったと言われており、逮捕直後は顧客名が記された手帳の存在がクローズアップされていました。

 当時のメディアでは、「超人気俳優が1度に10人の女性とコカインとセックスパーティーを繰り広げていた」とか、「コスプレ趣味の俳優がいた」とか、「人気コメディー俳優は妻とコールガールとの3Pを楽しんでいる」とか、手帳の中身を巡って様々な憶測が流れていました。裁判では過激なプレーの内容が実名入りで公になるのではと、ハリウッド業界に激震が走ったが、結局その手帳の内容が公になることはなかったのです。そのことが逆に好奇心をそそり、「裁判所が非公開にした理由は、内容が公になると業界が大きな衝撃に見舞われるからではないか」など大物の顧客の存在がまことしやかにささやかれていました。

 永遠に闇に葬られたかに思われた手帳には単に名前や連絡先だけでなく、予約の記録や料金からサービス内容、性癖にいたるまでこと細かに記されていたと言い、まさに米倉涼子主演のドラマに登場する「黒革の手帳」を想像してしまいます。出所から5年もたった今になってなぜ暴露本を出版することになったのか動機は不明だが、いまさら名前を挙げられた人たちにとってはたまったものではないでしょう。

 「ワイルドな時間」を暴露されたウィリスの弁護士はすぐに「デタラメ」と内容を完全否定。ドジャースのトム・ラソーダ元監督の弁護士も、「そんな女性には会ったこともない」と否定している。セックスピストルズの元ギタリスト、スティーブ・ジョンズだけが唯一、ロサンゼルス・タイムズ紙の取材に「サービスを受けたことがあるかもしれない」とコメントしているが、他にも「ブロンド美女との熱い夜」が暴露されたアフレックや、著名プロデューサー、大手ファッションメーカー「GUESS」の創設者らビックネームが続々と登場しているだけに、今後の対応が気になるところ。

 ハリウッドマダムと言えば、93年に売春斡旋容疑で逮捕されたハイディ・フライス元服役囚が有名で、名前を聞いたことのある人も多いはず。ライバル関係だった彼女の顧客名簿も大きな話題を集め、裁判ではチャーリー・シーンやジャック・ニコルソンら大物の名前が取りざたされる騒ぎとなりました。ギブソンは元祖ハリウッドマダムが逮捕された後、多くの顧客を獲得して組織を拡大していったといわれており、どんな大物がいるのか逮捕直後は興味津々だった人も多かったのです。

 真相を知るは本人のみ。さらなる大物の名前が出てくるのか、はたまた訴訟問題に発展するのか。ハリウッドを震撼させるスキャンダルはしばらくは注目の的です。

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

March 6, 2007 09:57 AM

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