2007年02月06日

大統領選を左右するハリウッド

 ヒラリーVSオバマ。08年米大統領選挙をめぐり、どちらの候補を支持するのか、早くもハリウッドで予備選が勃発しています。

 ハリウッドの映画産業と民主党の関係は根強い。リベラルな気風で知られるハリウッドは民主党支持者が多く、民主党にとって重要な資金集めの場がハリウッドなのです。膨大な資産を持つスターや有名監督、映画スタジオの幹部らが民主党に多額の政治資金を寄付しており、大統領選前には大規模な資金集めパーティーが開催され、ハリウッドスターが勢ぞろいし、1晩で数百万ドルが動くと言われています。

 08年の大統領選の目玉は、女性初の大統領を目指すヒラリー・クリントン上院議員と、初の黒人大統領を狙うバラク・オバマ上院議員。共に民主党指名をめぐってすでに水面下で激しい争いを繰り広げていますが、それにハリウッドスターも一枚かんでいます。

 クリントン元大統領もハリウッドから多大な支援を受けており、クリントン夫妻とハリウッド業界のパイプは太い。ヒラリー氏の豊富な資金力もハリウッドの映画業界の力によるところが大きく、誕生日には3晩連続で誕生日パーティーと称した資金集めパーティーが開かれ、多くのハリウッド関係者が詰めかけ、300万ドルを集めたことは有名。大統領選がヒートアップする中、エリザベス・テーラーがさっそくヒラリー氏支持を表明し、10万ドルを寄付するというニュースが流れたほど。

 ヒラリー氏は知名度とその資金力を武器に、世論調査でもオバマ氏を大きく引き離していますが、ここにきてハリウッド内にオバマ氏支持者が増え、資金面でヒラリー氏を急激に追い上げているといいます。

 スティーブン・スピルバーグ監督、大物プロデューサー、ジェフリー・カッツレンバーグらが20日、ビバリーヒルズで大規模な政治資金パーティーを開催することを発表。すでに700人に招待状を送っているといいます。さらに、ジョージ・クルーニー、ハル・ベリー、オリバー・ストーン監督、人気司会者のオプラ・ウィンフリーも、オバマ氏支持を表明。今後も大物支持者が増えることが予想されており、年内には最低でも7500万ドルの政治資金を獲得することが予測されており、資金面ではヒラリー氏と互角の勝負を繰り広げることになりそうなのです。

 クリントン元大統領はハリウッドに愛されていたことから、ヒラリー氏が有利との見方が強かったが、現在のところリズ以外に目立った支援者はメディアに登場していません。元大統領とも親交が深く、ハリウッドにおいて大きな影響力を持つスピルバーグ監督がオバマ氏支持に回ったことで、ヒリラー陣営には危機感が漂っているのではないでしょうか。

 カリフォルニア州は民主党の強固な地盤であるため、本選よりもむしろ党内の候補者を決める予備選の方が注目度が高いのです。04年の大統領選で、ハリウッド業界が民主党に支払った政治資金は、3300万ドルを上回っていたというデータがあります。つまり、それだけの資金力を有するハリウッドをいかに味方につけるかが勝因に大きく影響するのです。

 選挙までの長丁場、まだまだ何が起きるか分かりません。ハリウッドと政治は切っても切り離せないもの。どちらの候補が最終的に指名を得るかは、ハリウッドスターにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

February 6, 2007 10:25 AM

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