2006年08月29日

ハリウッド転換期…トム人気復活なるか

 トム・クルーズが14年間続いたパラマウント・ピクチャーズとの契約を打ち切られたニュースは、日本でも「クビ」とか「リストラ」などの見出しで大々的に報道されているようですが、当然ながらアメリカでも連日のように報じられています。そんな中、ここハリウッドではどちらかというと、「ハリウッドの転換期が訪れた」という趣旨の報道が目立っています。

 パラマウントの母体企業であるバイアコムの会長が、トムの数々の奇行を理由に契約打ち切りを決めたといわれています。ここ1、2年のトムの奇行は確かに目に余るものが多いです。ケイティ・ホームズとの交際発覚後は、テレビのトーク番組で「俺は恋をしている!」とガッツポーズで雄たけびをあげ、挙句の果てにはソファーの上で飛び跳ねる始末でした。この瞬間、おそらくテレビを見ていた女性ファンの大半は引いてしまったことでしょう。さらに、信仰するサイエントロジーでは認められていない抗うつ剤を産後うつ症の治療で使用したことを公にしたブルック・シールズをテレビ番組で批判するなど、大バトルを演じました。ここでも、多くの女性を敵に回したといわれています。

 そんな一連の行動はすべて、パラマウントが配給した「宇宙戦争」のPR活動中の出来事とあれば、バイアコム会長の怒りも納得できます。それ以外にも、ニュースキャスターに「君は勉強が足りない。精神医学を信じるべきではない」とインタビュー中に説教をし始めたり、撮影セットにサイエントロジーのテントを設置したり、共演者を改宗しようとしたりと数々の奇行が次々に報じられ、人気が下落しました。それが今夏公開された「M:i:3」の興行不振につながったという見方が強く、キャリアの落ち目が縁の切れ目と言うことになったのでしょう。

 しかし、それと同時にハリウッド関係者の間では、「これまでいわれるままに大金を積み、わがままをすべて聞き入れ、スターを好き放題させてきたスタジオが、高騰する制作費の要因となっているスターを厚遇することに嫌気が差してきたのでは」とも言われ始めています。

 トムのギャラは1本2000万ドル。それに加えて、収益の20%をトムが手にする契約まで交わしていたといわれています。近年は制作費が1億ドルを超える作品が多く、全米での興行収入だけではもちろん大赤字。全世界で大ヒットをし、DVDなどの2次使用料まで見込んでようやく採算が合う程度です。当然ながら高騰し続けるスターのギャラは、スタジオにとって悩みの種となっているのです。

 米各メディアは、トムのリストラと先日映画制作会社CEOより実名で非難されたリンジー・ローハン、反ユダヤ主義的な発言で物議を醸したメル・ギブソンとあわせて、「ハリウッドのスタジオとスターの関係に転換期が訪れている」と報じています。

 これからはどんなに大スターであっても、特別扱いはさせない。特別扱いを受けたいなら、それなりの結果を残せというスタジオ側の宣戦布告なのかもしれません。トムがこれまで数々の奇行が黙認されてきたのも、数字を稼げるドル箱スターだったからでした。興行収入に影響が出れば、即座にお払い箱にされるのは当然のことなのかもしれません。

 トムは「俺はトップ・ガンだ」と反論し、自力で映画制作できるだけの資金はあるとコメント。今後も映画制作を続けていく意向を示しています。トムは来年、パラマウント制作でリメーク権を獲得した香港・タイ合作映画「the EYE」のハリウッド版のプロデュースを手がけることが決まっていましたが、この企画はどうなるのでしょうか…。中田秀夫監督がメガホンを取ると報じられていただけに、気になるところです。

 トム人気復活となるか、このまま人気低迷で「あの人は今?」になってしまうのか。正念場の数年になりそうですね。

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

August 29, 2006 01:07 PM | トラックバック (12)

2006年08月22日

ジェニファー「ばかげている」婚約否定

 ジェニファー・アニストンが、恋人ヴィンス・ボーンとの婚約を「ばかげている」と自ら否定して話題になっています。

 ブラッド・ピットを、映画「Mr.&Mrs.スミス」で共演したアンジェリーナ・ジョリーに取られて離婚したジェニファー。皮肉にも同作品で2人と共演していたヴィンスと「ザ・ブレイク・アップ」で共演したことがきっかけで、交際へ発展しました。抱擁し、キスをする写真が度々パパラッチされ、近々ギリシャで挙式とまで報じられていた矢先の出来事でした。

 実は今月に入ってヴィンスが、元夫ブラピに今だに未練タラタラのジェニファーとの結婚を考え直したいと告げたと報じられ、破局説が浮上しました。イギリスのタブロイド紙は、関係者の話として「ヴィンスはジェニファーから気持ちが離れてしまったようだ」と伝えています。また、USウィークリー紙は「いつ結婚してもおかしくない状態」と依然として2人の婚約説を支持しています。「挙式?」それとも「破局?」と、ファンもヤキモキした状況が続いていました。

 そんな中、ジェニファー自らがピープル誌のインタビューで、「婚約はしていません。婚約指輪ももらっていないし、プロポーズもされていない」と、異例のコメントを発表したのです。

 普段はプライベートなことでコメントなどしないジェニファーが、なぜわざわざそんなコメントを出したのか? 様々な憶測が流れていますが、米国のメディアの多くはブラピとの離婚などで傷ついたジェニファーの自己防衛というのが大方の見方です。否定をしておけばとりあえず破局した時のダメージは少ない、というもの。ブラピとアンジェリーナの間に女の子が生まれるなど何かと周囲も騒がしく、当然ながら今度は「ジェニファーとヴィンスはいつ結婚するのか?」という話題で持ちきりです。そんな周囲の雑音を自ら消し去りたかったのかもしれません。

 ジェニファー自身は、普段はそういうことにはコメントしたりはしないし、友人同士でそういうことについても話題にはしないと前置きした上で、「誰もが信じるニュースとして報じられているから」と説明しています。「いつもうそばかり書いているタブロイド紙だけでなく、CNNやTodayなどニュース番組までもが(婚約の)ニュースを報じると、見ている人は信用してしまうでしょ」とジェニファー。一人歩きする婚約のうわさを完全否定したものの、「一緒に楽しく過ごしているわ」と、同時に破局説も否定しました。もともと、ジェニファーの大ファンだったヴィンスが共演相手にジェニファーを指名したとも言われています。婚約の真相は分かりませんが、破局はないのでは…。

 映画では、同じ屋根の下で暮らす破局したカップルを演じた2人ですが、実生活ではハッピーエンドを迎えられるのでしょうか?

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

August 22, 2006 01:46 PM | トラックバック (0)

2006年08月15日

ついに別居?!あの大物カップル

 あのビッグカップルについに破局の危機が訪れています。今年5月にシローちゃんが誕生したばかりのブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー。世界中のファンやマスコミの注目の的である2人の恋の行方が、そろそろ怪しくなってきているようなのです。

 アンジェリーナと言えば、相手は共演男優から女性まで恋多き女性として知られています。「Mr.&Mrs.スミス」の共演がきっかけでブラピと恋に落ち、妊娠、出産。結婚秒読みとも言われ続けていますが、破天荒で型にはまらない自由奔放な性格だけに、このまま結婚はせずパートナーとして3人の子供を一緒に育てていくのでは…というのが最近のもっぱらの定説です。

 ところが、先週発売のスター誌で「アンジェリーナがブラピと一緒に暮らしていた自宅を出た!」と報じられたのです。

 ブラピはジーンズのポケットに哺乳瓶を入れて子供たちを抱いて歩く姿が目撃されるほど、良いパパぶりを発揮しています。養子縁組している長男マドックス君と遊ぶ姿も頻繁に目撃されているほか、ザハラちゃんを抱っこしてあやしたり、生まれたばかりのシローちゃんの面倒も良く見ており、「パパ」と言うよりも「ナニー(子守り)」状態です。出産前は仕事もほとんどせずにアフリカのナミビアに長期滞在し、身重のアンジェリーナにずっと付き添い、育児や家事などを積極的にこなすなど、すっかり「ナニー」が板についた様子は世界中のファンに大きな衝撃を与えました。

 このまま「Mrs.ジョリー」になるの? なんてちょっと心配していましたが、現在は新作映画「オーシャンズ13」を撮影中。ようやく仕事復帰したわけですが、これが口論の原因となったようなのです。

 これまでアンジェリーナに代わって育児を全面的に引き受けてきたブラピですが、撮影でロスを長期留守にする間、アンジェリーナには家にいて3人の子供の世話と家事をして欲しいと要求。しかし、そんな要求はアンジェリーナには通じず、さっそく3人の子供を連れてベルエアーの高級ホテルへと家出し、数日間そこで過ごしたのだといいます。

 その間も、アンジェリーナは近くのサンタモニカ空港で飛行機の操縦訓練を受けるなど一人の時間を謳歌(おうか)していたといいます。一度は自宅に戻ったものの、今秋には再び3人の子供を連れてアフリカに長期滞在する計画であるとも言われています。撮影があるブラピは当然ながら同行できず、しばらくは離れ離れに暮らすことになりそうです。

 ブラピの知人は、「子供たちと会えなくなることに心を痛めている。これまでアンジェリーナに付き合い、パリ、ベルリン、ナンビアを転々としながら暮らしてきたが、そろそろアメリカで落着いて家族で暮らしたいと願っています。しかし、世界中を自由に行き来したいアンジェリーナとは価値観が合わず、いずれは別々に暮らすことになるだろう」と語っております。

 思い起こせばアンジェリーナは最初から「恋人」ではなく、「子供たちのパパ」となってくれる男性を求めていたのかもしれません。2人が最初にデートしている姿がパパラッチされた時も、アフリカの海岸でマドックス君とまるで本物の親子のように砂遊びをする様子でした。その後もザハラちゃんを養子縁組する旅にも同行するなど、常に「恋人」ではなく「父親」としてのブラピがそこにいたように思います。と言うことは、ブラピが良きパパとして3人の子供たちと仲良くやっている間は破局はないのかもしれません。しかし、今回のことでアンジェリーナに「恋人」や「妻」としての役割を求めた時点で、2人の仲は終わってしまうと言うことをブラピは誰よりも身にしみて体験したのではないでしょうか…。

August 15, 2006 02:06 PM | トラックバック (4)

2006年08月08日

陰謀?ギブソン反ユダヤ的発言が大問題

 メル・ギブソンの反ユダヤ的発言が、ここまで大ごとになろうとは想像もしていませんでした。確かにハリウッドの実力者にはユダヤ人が多く、反ユダヤ主義的な発言に敏感になることは当然でしょう。でも、ただの酔っ払いが警察官に吐いた暴言が、「キャリアの危機」、「映画ボイコット運動」、「一緒に仕事をしないようお達しが出た」など、少々大げさすぎるのではないでしょうか。

 もちろん、飲酒運転もスピード違反も、警察官への暴言もすべて許される行為ではありません。しかし、酔っ払らえば誰でもポロリと思ってもいないことを口にしてしまったり、気が大きくなって多少冗舌になってしまったということはあるはずです。アルコール依存症と闘っていることまで告白し、謝罪を申し出ているギブソンをこれ以上責める必要はあるのでしょうか?

 ABCテレビはさっそく、ギブソンの会社が制作予定だったホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を題材にした番組の制作を中止すると発表。ハリウッドの実力者たちは、「ギブソンと一緒に仕事をしないように」と触れ回っていると、もっぱらの噂で、このままではハリウッドでの俳優、そして監督としての仕事がなくなるとまで言われています。あまりに大人げない…と思ってしまうのは、日本人だからなのでしょうか。または、ユダヤ人が欧米社会で受けている差別について実態を知らないからなのでしょうか。でも…。

 この背景には、ギブソンが敬虔(けいけん)なカトリック教徒であるという宗教的な立場、さらに政治的な立場も大きく関係しているように思われます。そう、一言で言えばギブソンは「厳格な保守派のクリスチャン」なのです。リベラル派の多いハリウッドにおいて、ギブソンはごく少数派。その中でも、伝統主義的なカトリック教徒とくれば、存在そのものが反ユダヤ主義と取られても仕方がないのかもしれません。さらにギブソンの父親もかつてラジオ番組で、「ホロコーストは作り話」と発言するなど反ユダヤ主義派として有名です。そんな背景が、今回の一連の問題の引き金となったといえるのではないでしょうか。

 何よりも一連の騒動を見ていると、警察側が発言内容をリークしたことは明白。それに食いついたメディアが大騒ぎし、世論もそれに味方。本来は単なる飲酒運転で終わっていたはずのことが、これにより大問題に発展してしまったのです。なんだか、すべてが仕組まれているというか、陰謀めいたものを感じてしまいます。

 04年に私財をなげうってイエス・キリストの最期を描いた「パッション」を制作したときも、ユダヤ教団体から「反ユダヤ主義」と反発を受け、ハリウッドで生き残るのは難しくなったと囁かれていました。しかし、同作品は大ヒット。そしてギブソンは今年12月に同作以来となる新作映画「Aprocalypto」の公開を控えています。

 配給元のディズニーは予定通り公開すると発表していますが、秋にはプロモーション活動も本格化する中で、今後どのような対応に出るのかが注目されます。また、カリフォルニア州知事選への出馬もうわさされているだけに、こちらも今後に注目したいところです。

 対抗馬の現知事シュワちゃんの陰謀だった? なんてことはないですよね~。

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

August 8, 2006 01:01 PM | トラックバック (17)

2006年08月01日

やりたい放題リンジーに映画社がキレた!

 ディズニー作品でブレイクし、ティーンアイドルとして絶大な人気を誇ってきたリンジー・ローハン。若手アイドル女優として映画に引っ張りだこで、CDデビューも果たすなどカリスマ的な人気の彼女が、20歳の誕生日を迎えました。そんな彼女も、ここ数年はスキャンダル続きですっかりとダーティーなイメージが先行。そんなティーン女王に、映画関係者もついにキレてしまいました。

 3歳からモデルとして活躍し、その後はドラマなどにも出演していたリンジーは、98年にディズニー映画「ファミリー・ゲーム/双子の天使」でスクリーンデビューしました。03年に同じくディズニーの「フォーチュン・クッキー」に出演し、大ブレーク。当時17歳だったリンジーは、瞬く間にティーンアイドルとして人気NO・1になったのです。

 しかし、彼女の素行は当時からティーンアイドルらしからぬものが多いのです。喫煙はもちろん、未成年ながら飲酒する姿がタブロイド誌に度々掲載されたり、ハリウッドのクラブで連日連夜パリス・ヒルトンらセレブ仲間とパーティー三昧、派手な異性関係、激やせで薬物使用疑惑もささやかれる始末。毎週のようにタブロイド誌で、リンジーの記事や写真が躍り、いつの間にか「ティーン・スキャンダル女王」と呼ばれるようになっていきました。

 そんなリンジーも7月2日に晴れてティーンを卒業しました。しかし、アメリカでは成人と見なされるのは21歳。当然ながらあと1年間は飲酒は禁じられているわけですが、誕生祝いにディズニーランドからVIP待遇でご招待されたリンジー一行は、こともあろうに夢の国ディズニーランドで酒酔い状態で乗り物に乗りこみ、なにやらいかがわしい行為までしていたと報じられました。

 そんなやりたい放題のリンジーが、ついに映画制作会社から糾弾されたのです。新作映画「ジョージア・ルール(原題)」を撮影中のリンジーは、40・5度という猛暑の中、12時間以上も撮影していたことが原因で倒れ、病院で脱水症状の治療を受けたと発表しました。しかし、この発言にモーガン・クリーク・プロダクションの社長がキレてしまったのです。

 「度重なる遅刻や撮影キャンセルが、長時間撮影の直接的な要因。暑さが原因と聞いたが、我々は彼女が連日連夜の夜遊びしていることを知っている。それが倒れた直接的な原因だろう」と、本人および、代理人へ宛てた苦言の手紙をウエブサイトに掲載。同時にロサンゼルス・タイムズ紙にも送りつけたのです。

 「甘やかされた子供のようで、あなたの行為は多くの仕事仲間を遠ざけ、この作品の質をおとしめる原因を作っている」とし、「Unprofessional(プロの女優ではない)」とまで書かれてしまったのです。プロの女優として行動するよう勧告し、聞き入れられない場合は訴訟をも辞さない構えであることも言及しています。ティーン女王に振り回され続け、ついには堪忍袋の緒が切れてしまったということなのでしょう。

 実際に倒れて病院に運ばれた前夜、ハリウッドのクラブで遊ぶ姿が目撃されたとピープル誌は報じています。さらに、倒れた翌日もハリウッドで遊んでいるところをパパラッチされてしまったのです。

 もう女優生命のピンチ? と思いきや、リンジーの母親がテレビのインタビューで娘を擁護。「若い女の子にこのようなことをするなんてスマートではない。リンジーはぜん息持ちで、極端に寒かったり、暑かったりすると呼吸ができなくなる」と語り、手紙の内容にかみついたのです。

 実はこの映画でリンジーは、反抗的で手に負えないティーンエージャー役を演じています。一連の行動も役作りのため? なんてことはないですよね…。

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

August 1, 2006 01:12 PM | トラックバック (17)