2006年06月13日

ラストも変えたジェニファーの「別れ」

 ジェニファー・アニストンと交際が噂されるヴィンス・ボーンが主演するロマンティック・コメディ「ザ・ブレイク・アップ(原題)」が、予想以上のヒットを飛ばしています。2日に全米公開され、週末3日間で3920万ドルを稼ぎ、「X-MEN:ファイナルディシジョン」をあっさりと抜きさり初登場1位を飾ったのです。ロマンティック・コメディとしては史上3番目のヒットで、2週目に入っても2049万ドルを稼いで勢いは衰えていません。

 ブラッド・ピットと離婚したジェニファーにとって、「別れ」を意味するこのタイトルは何とも皮肉なめぐり合わせ。また、ジェニファーとヴィンスはこの作品での共演がきっかけでブラピとアンジェリーナ・ジョリー同様に交際に発展したと噂されるだけに、関係者も正直これほどの大ヒットは期待していなかったようです。さらに悲運なのは、公開直前にブラピとアンジェリーナ・ジョリーに間に女の子が生まれるというニュースが飛び込んできたこと。ゴシップ話題が先行する形での公開となってしまい、当然ながら興行面への影響は避けられないと思われていたのです。

 ジェニファーにとってブラピとの別居後に主演した「迷い婚」「ディレイルド」のいずれも今ひとつの結果に終わり、女優として苦境に立たされていたことは否めません。ドラマ「フレンズ」のイメージから、映画女優へとステップアップしていた矢先だけに、ここで結果を出したいと強く願っていたはずです。今回はそんなジェニファーの思いとブラピへのあてつけとも取れる皮肉なタイトルをあえて選んだことが、逆に功を奏したのかもしれません。

 さらに内容も、一緒に暮らすカップルがお互いの気持ちを上手く伝え合うことができずに関係がギクシャクし、ついには破局してしまう。それでも同じ家に一緒に住み続ける姿をコミカルに描いています。こちらも否応なしに私生活を想像してしまいます。オファーを受けた時は離婚調停中だったというジェニファー。「電話でタイトルを聞いた時は信じられないって思ったけど、なんだかおかしくなって笑ちゃったわ。タイトルを聞いて、やるべきだって思ったの」と、出演理由を語っています。このタイミングでこの作品に挑戦した勇気は、大いに評価して良いでしょう。

 実は事前のテスト試写で、ラストの別れのシーンが「かわいそうすぎる」と不評だったことから撮りなおしになっています。アメリカでは、アンジェリーナにブラピを奪われた形のジェニファーを擁護するファンが多いのです。実生活とダブらせ、これ以上男に捨てられ傷つくジェニファーの姿を見たくなかったようです。

 作中のジェニファーとヴィンスはとても自然で、2人ができているという噂は本当だったんだと、改めて認識するほどいい雰囲気をかもし出しています。この作品で女優としても新たな境地を開き、私生活でもヴィンスと結婚秒読みと噂されているジェニファー。ブラピとの離婚をようやく乗り越え、女優としても一皮むけたのではないでしょうか。映画同様に実生活でもハッピーエンドとなるのでしょうか?

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

June 13, 2006 03:14 PM

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