2005年12月20日
ゲイ恋愛映画がアカデミー賞本命に急浮上
ゲイのカウボーイのロマンスを描いた「ブロークバック・マウンテン」が、来年のアカデミー賞の本命に急浮上しています。
アカデミー賞の前哨戦、ゴールデン・グローブ賞では作品賞、監督賞、主演男優賞など最多7部門にノミネート。ニューヨーク批評家協会賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞などを総なめ。前評判の高かったスティーブン・スピルバーグ監督の「ミューヘン」やピーター・ジャクソン監督の「キング・コング」などを差し置いて、大絶賛されているのです。
いくつかの州では同性婚が認められており、日本に比べると同性愛がオープンなお国柄とは言え、「ゲイの恋愛」を真正面から描き、男性同士の濃厚ラブシーンもあるこのような作品が、アカデミー賞の本命となるのは少々驚きです。保守派の人々の反発もあるだろうと想像していたのですが、どうやらこのまま行けばアカデミー賞にノミネートされるのは確実でしょう。ヒース・レジャーが主演男優賞を取れるかにも注目が集まっています。
舞台は同性愛に対して、非常に保守的だった1960年代のワイオミング。ブロークバック・マウンテンで羊の放牧の職を得た2人の青年が出会い、寝食を共にしながらひと夏を過ごすうちに友情がいつしか愛情へと変わっていく。そして、2人は一線を越えた関係を持ってしまうのです。2人はその事実を隠したまま別々の人生を歩むことになるのだが…。
ピューリツァー賞に輝くベストセラー作家アニー・ブルー著の同名小説の映画化で、「グリーン・デスティニー」でアカデミー賞にノミネートされているアン・リー監督がメガホンを取っています。ベネチア映画祭でも金獅子賞を取るなど、欧州でも絶賛された作品なのです。
ロサンゼルス、ニューヨークなど大都市の5つの映画館のみで9日に限定公開されましたが、3日間でなんと54万4549ドルの興行収入をあげる成功を収め、翌週からは全米で一斉に公開。ほとんどの映画評は、おおむね絶賛の嵐。「カサブランカ」に匹敵する最高のラブストーリーと評する人もいます。
ゲイのカップルを演じるヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールは、共にもちろんストレート。ヒースは恋人との間に子供が生まれたばかりだし、ジェイクはキルスティン・ダンストら人気女優との交際が取り沙汰されています。しかし、作品の中での2人のラブシーンは、愛し合う恋人そのもの。ハリウッドにはゲイと噂される俳優も多いのですが、あえて完ぺきにストレートの2人をキャスティングしたことがうまく行ったように思います。もし、ゲイ疑惑のある俳優を起用すれば、観客は生々しさを感じ、思わずプライベートを想像してしまったことでしょう。
さらに、ヒースもジェイクもなかなか良い! 特にジェイクのヒースを見つめる目は、本当に恋する目をしているのです。うっとりとした目で互いを見つめあい、キスを交わす。純愛であり、儚い恋だけにその悲恋ぶりがたまらない。淡々と雄大な自然の風景と共に描く手法も、作品を清々しさを与えています。
ゲイ問題は、宗教などと絡んでアメリカでもまだまだ難しい問題の一つとされています。同性婚に反対する保守派も多いのです。実際に何人かのスターたちは、性描写があるためにこの作品の主役のオーデョションを拒んだといわれています。
日本ではこの映画が、どのように受け入れられるのかちょっと興味深々。来年のアカデミー賞の結果と共に楽しみにしたいと思います。
December 20, 2005 03:16 PM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/3640
このリストは、次のエントリーを参照しています: ゲイ恋愛映画がアカデミー賞本命に急浮上:
» いく from 濃い恋
いくに関するblog:CHEMISTRY 5th Anniversary partyレポート トーク編 その2
なんでもないこと
金銭感覚?【父】
[続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年03月13日 16:02
» Xanax. from Xanax effect.
Xanax overdose. Xanax dosage. Xanax drug test. Xanax no prescription. No rx o... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2007年11月25日 07:06
