2005年12月27日
05年振り返り…ハリウッドニュースTOP10
今年のハリウッドも色々なことがありました。人気俳優の突然の別居発表から始まった2005年。大物の離婚が相次ぎ、人気俳優の奇行や泥沼裁判など暗いニュースが多かった気がする今年のハリウッド。そんな中でもベビーブームによる妊娠、出産、また結婚など明るい話題もありました。
米検索サイトYahooの今年の検索数の1位はブリトニー・スピアーズであると発表されましたが、この1年間を振り返って、私的な05年ハリウッド・ニューストップ10を発表したいと思います。
NO・1 1月にブラッド・ピットとジェニファー・アニストンが突然の別居を発表。新年早々のこのビックカップルの破局報道には驚きました。アニストンが3月に「和解不可能な性格の不一致」を理由に離婚の申し立てをし、10月に離婚が成立。離婚原因は、アニストンが子作りを拒んだことなどと言われていましたが、ブラピの「Mr.&Mrs.スミス」で共演したアンジェリーナ・ジョリーとの浮気も一因? その後、ブラピはアンジェリーナと世界各国で親子デートを楽しんでおり、家族同然の生活を送っています。一方のアニストンは映画「The Break Up」で共演したビンス・ボーンとの熱愛が取り沙汰されています。来年は互いに再婚?
NO・2 今年一番、マスコミを騒がせた人は間違いなくマイケル・ジャクソンでしょう。少年に性的ないたずらをした罪で起訴された裁判は、世界中からマスコミが集まるお祭り騒ぎとなりました。マコーレ・カルキンが証言台に立ったり、パジャマ姿で出廷したりと、話題にも事欠かず裁判はまるでマイケル・ジャクソンのショーと化していました。6月に無罪を勝ち取ったマイケルですが、その後は中東のバーレンに雲隠れ。女性トイレで化粧直しをしていたと報じられるなど、奇行は相変わらず。来年は沈黙を破り、ファンの前に元気な姿を見せてくれるのでしょうか?
NO・3 トム・クルーズもマスコミを騒がせた1人。ブルック・シールズと産後うつ病の治療法を巡って、激しいバトルを繰り広げたり、トーク番組でソファの上で飛び跳ねて「恋をしているんだ!」と叫ぶなど、洗脳と奇行が大きな話題となりました。最近では、9・11の救助で負傷したニューヨークの消防士らに対して、「サイエントロジーの教えに従い治療薬をやめてサラダ油を飲め」と発言して物議を醸している。来年はどんな奇行で話題を提供してくれるのでしょうか。
NO・4 ブリトニー・スピアーズが初めての子供を出産。でも早くも離婚の危機。9月に息子プレスリー君を出産したブリトニーですが、夫のケビン・フェダラインは子育てを手伝うどころか、パーティー三昧の生活。挙句の果てに自宅にマリファナを持ち込んだとして、ついにブリトニーに家を追い出されたと報じられています。ラップ歌手デビューの噂もあったケビンですが、来年こそはブリトニー夫の立場から自立することが出来るのでしょうか。来年は離婚? それとも、2人目を妊娠?
NO・5 パリス・ヒルトンが、ギリシャの大富豪の御曹司と婚約を発表するもわずか5カ月で破局。5億円と言われる婚約指輪はどうなってしまったのでしょう。しかし、スキャンダル女王のパリスは、すぐに別のギリシャの大富豪御曹司と交際。変わり身の早さも世界一です。来年はどんな話題を振りまいてくれるのでしょうか?
NO・6 デミ・ムーアがアシュトン・クッチャーと9月に電撃結婚。わずか1日前に急遽挙式を決め、ビバリーヒルズの私邸で挙式が行われたのですが、その挙式そのものがクッチャーが司会する番組の「ドッキリ」?とも報じられるなど、情報が錯乱していました。式には元夫ブルース・ウィリスら100人が参列。デミの妊娠説も根強く囁かれており、来年は再びママになる?
NO・7 トム・クルーズとケイティ・ホームズが婚約。そしてトムの初の実子を妊娠中。交際そのものが、「映画の宣伝」とも言われた2人でしたが、パリのエッフェル塔でプロポーズしてマスコミを驚かせました。ケイティと生まれてくる子供のために2000万ドルの自家用ジェット機をプレゼントしたとか、超音波診断機を購入して、自宅でお腹の子供を毎日観察しているとか、早くも親バカぶりを発揮しまくっています。来夏には予定どおり挙式をするのでしょうか?
NO・8 ニコール・キッドマンが、カントリー歌手キース・アーバンと熱愛。妊娠&婚約も噂されています。11月末の感謝祭にお互いの家族を伴い、テネシー州で一緒に過ごしたと報じらたばかり。キースがニコールのお腹にそっと手を当てる様子がキャッチされ、妊娠説に拍車をかけています。来年は元夫とそろって再婚?
NO・9 レニー・ゼルウィガーがカントリー歌手ケニー・チェズニーとの電撃結婚からわずか4カ月で婚姻無効を申請。理由を「詐欺」としていたことが判明して問題に。その後、レニーは「法的な単語として使っただけで、ケニーの人格についてではない」と釈明した。無事に婚姻無効が認められ、バツなしでの離婚が成立。恋多きレニー。来年はどんな男性と恋愛するのでしょう?
NO・10 パパラッチによる過剰報道が原因による事故が相次いだ年でもありました。スカーレット・ヨハンソンやリンゼイ・ローハンら若手スターが、相次いでパパラッチ取材を避けようとして交通事故を起こす被害に。シュワルツェネッガー知事は、パパラッチの過度の取材を規制する法案に署名し、異例の措置を取ったのです。来年もセレブとパパラッチの対決は続くのでしょうか?
December 27, 2005 03:18 PM | トラックバック (23)
2005年12月20日
ゲイ恋愛映画がアカデミー賞本命に急浮上
ゲイのカウボーイのロマンスを描いた「ブロークバック・マウンテン」が、来年のアカデミー賞の本命に急浮上しています。
アカデミー賞の前哨戦、ゴールデン・グローブ賞では作品賞、監督賞、主演男優賞など最多7部門にノミネート。ニューヨーク批評家協会賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞などを総なめ。前評判の高かったスティーブン・スピルバーグ監督の「ミューヘン」やピーター・ジャクソン監督の「キング・コング」などを差し置いて、大絶賛されているのです。
いくつかの州では同性婚が認められており、日本に比べると同性愛がオープンなお国柄とは言え、「ゲイの恋愛」を真正面から描き、男性同士の濃厚ラブシーンもあるこのような作品が、アカデミー賞の本命となるのは少々驚きです。保守派の人々の反発もあるだろうと想像していたのですが、どうやらこのまま行けばアカデミー賞にノミネートされるのは確実でしょう。ヒース・レジャーが主演男優賞を取れるかにも注目が集まっています。
舞台は同性愛に対して、非常に保守的だった1960年代のワイオミング。ブロークバック・マウンテンで羊の放牧の職を得た2人の青年が出会い、寝食を共にしながらひと夏を過ごすうちに友情がいつしか愛情へと変わっていく。そして、2人は一線を越えた関係を持ってしまうのです。2人はその事実を隠したまま別々の人生を歩むことになるのだが…。
ピューリツァー賞に輝くベストセラー作家アニー・ブルー著の同名小説の映画化で、「グリーン・デスティニー」でアカデミー賞にノミネートされているアン・リー監督がメガホンを取っています。ベネチア映画祭でも金獅子賞を取るなど、欧州でも絶賛された作品なのです。
ロサンゼルス、ニューヨークなど大都市の5つの映画館のみで9日に限定公開されましたが、3日間でなんと54万4549ドルの興行収入をあげる成功を収め、翌週からは全米で一斉に公開。ほとんどの映画評は、おおむね絶賛の嵐。「カサブランカ」に匹敵する最高のラブストーリーと評する人もいます。
ゲイのカップルを演じるヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールは、共にもちろんストレート。ヒースは恋人との間に子供が生まれたばかりだし、ジェイクはキルスティン・ダンストら人気女優との交際が取り沙汰されています。しかし、作品の中での2人のラブシーンは、愛し合う恋人そのもの。ハリウッドにはゲイと噂される俳優も多いのですが、あえて完ぺきにストレートの2人をキャスティングしたことがうまく行ったように思います。もし、ゲイ疑惑のある俳優を起用すれば、観客は生々しさを感じ、思わずプライベートを想像してしまったことでしょう。
さらに、ヒースもジェイクもなかなか良い! 特にジェイクのヒースを見つめる目は、本当に恋する目をしているのです。うっとりとした目で互いを見つめあい、キスを交わす。純愛であり、儚い恋だけにその悲恋ぶりがたまらない。淡々と雄大な自然の風景と共に描く手法も、作品を清々しさを与えています。
ゲイ問題は、宗教などと絡んでアメリカでもまだまだ難しい問題の一つとされています。同性婚に反対する保守派も多いのです。実際に何人かのスターたちは、性描写があるためにこの作品の主役のオーデョションを拒んだといわれています。
日本ではこの映画が、どのように受け入れられるのかちょっと興味深々。来年のアカデミー賞の結果と共に楽しみにしたいと思います。
December 20, 2005 03:16 PM | トラックバック (2)
2005年12月13日
ファッション・コスメ業界にゲイシャ旋風
芸者の世界を美しい映像で描いた「SAYURI」が、アメリカのファッション・コスメ業界にゲイシャ・ブームを巻き起こしています。
最近のハリウッドでは「ラスト・サムライ」に始まり、邦画のリメークが制作されるなど、日本に注目が集まっています。そんな中で、今度は日本の伝統文化である芸者の世界を描いた「SAYURI」が公開され、ゲイシャがハリウッドの新しいトレンドとなっているのです。
アパレルメーカーのバナナ・リパブリックが、着物や和装にインスピレーションを受けた靴やドレス、ジャケットなどこの冬限定のラインを発売。店内には同作品のポスターを貼るなど、大々的に「ゲイシャ・キャンペーン」を展開中なのです。着物柄を使ったトップスやシルクのドレスなど45点がそろっており、値段は38ドルから198ドル。今年のクリスマス商戦の売れ筋となっているそうです。すでに売り切れの品も続出で、若者を中心にゲイシャ・ルックが今冬のトレンドとなっているのです。
そして、美容メーカーのFresh(フレッシュ)は、映画のタイトルを使った「Memoris of a Geisha eau de parfum」と名づけた香水や、白粉、洗顔料やローション、入浴剤など「ゲイシャ・コレクション」を発売しました。単なるネーミングだけでなく、原材料に酒や米ぬかを使用するなど、本格的に日本文化を取り入れた商品として注目を集めています。桜をモチーフにしたパッケージで、アジアらしさも演出、18・50ドルから125ドルまで様々な商品がそろっています。「ゲイシャのような白塗りメークではないが、彼女たちのように美しくなれるコスメ」というコンセプトなのだとか。売り上げは上々で、「予想の2倍以上」という声も出ています。
その他にも、Icon Handbagus and Shoesでは同作に登場する美しいシーンの数々を皮や布に焼き付けた靴やバッグなどをゲイシャ・シリーズとして発売。ビバリーヒルズの店舗で買えるほか、ネットでも販売しています。シルク地に竹やぶがプリントされたバッグや桜が咲く日本庭園柄のパースなどが人気で、55ドルから425ドルまで幅広い商品を取りそろえています。
また、世界的なお茶メーカー、ザ・リパブリック・オブ・ティーも、桜の花びらを煎茶とブレンドした「スプリング・チェリー・グリーンティー」を発売。同作品で主役のさゆりを演じたチャン・ツィイーの写真が、パッケージを飾っています。人形メーカーのトナー・ドールズでも同作品に登場する芸者の着せ替え人形「ゲイシャ・コレクション」を発売する予定だそうです。
また、アメリカ人のカメラマンが本物の芸者を撮影した写真展「Geishas」もハリウッドで開催中と、とにかくゲイシャが大人気。車を運転していると、ロサンゼルスのいたるところでチャン・ツィイーのアップの顔写真を使った「SAYURI」の巨大なビルボードが目に留まり、ショッピングモールに足を運べば「ゲイシャ」の文字と共に様々なゲイシャ商品が売られています。
関係者によると公開後の作品の反響は大きく、このゲイシャ・ブームはまだまだ続きそうです。この冬は「ゲイシャ・ビューティー」旋風がハリウッドを席巻することでしょう。
December 13, 2005 03:15 PM | トラックバック (9)
2005年12月06日
新たな芸者ブーム「SAYURI」
アジアのトップスターが集結した「SAYURI」が、ようやくベールを脱ぎました。日本でのワールドプレミアに続き、4日にハリウッドのコダック・シアターでアメリカ初のプレミア上映会が行われました。アカデミー賞の授賞式会場として知られる同シアターで、映画のプレミアが行われることはまれ。それだけに、この作品への期待と注目度がうかがえます。ハリウッドにこれだけのアジアのトップスターが勢ぞろいするのはもちろん初めて。アメリカの主要メディアはもちろんのこと、世界各国から約500人の報道陣が集まる盛大なプレミアとなりました。約100メートルのレッドカーペットの脇には桜の木がずらりと並び、映画の雰囲気を再現。ダイアナ・ロス、アリシア・キースら豪華なゲストも訪れ、華を添えていました。
11月始めから、ロサンゼルスの街のいたるところに、主演チャン・ツィイーの顔がアップになったビルボードが登場し、テレビでも頻繁に予告編が流れるなど、かなり力の入った宣伝が展開されています。それもそのはず。公開前から、来年のアカデミー賞の呼び声が高く、作品賞、監督賞、脚本賞に加え、俳優部門でも何人かのノミネートが期待されているからです。米メディアの多くは、チャン・ツィイーを主演女優候補にあげているほか、渡辺謙も助演男優賞ノミネートの期待がかかっています。
そんな米メディアの期待とは裏腹に、日本人としては何か解せない気持ちを抱いていたのは事実。その違和感は、昨年暮れにロサンゼルスのソニー・スタジオで行われていた撮影現場を取材した時から、ずっと感じていました。セットや衣裳(着物)、小道具などを見る限り、「何か違う」「本当に大丈夫なのか?」と、不安な気持ちになっていったからです。さらに、「なぜ、芸者役が中国人女優なのか?」という疑問も、心の奥に引っかかっていました。「ラスト・サムライ」で日本をきちんと正面から描いてくれた作品に出会えたことを喜んでいた矢先だっただけに、失望感も大きかったのかもしれません。
しかし、試写を見て、そんな疑念はすべて吹っ飛びました。もちろん、これは本当の日本ではないと思うようなシーンもあったし、作法や仕草など日本人らしからぬ動作も目立っていました。それでも、そこは美しい日本の花街だったし、何よりも脇を固める俳優陣がみんな素晴らしかったのです。特に主人公さゆりをいじめるライバル芸者の初桃を演じたコン・リーの演技は素晴らしく、その存在感には圧倒されるばかりでした。さゆりの姉芸者役のミシェル・ヨー、幼なじみのパンプキンを演じた工藤夕貴、置屋のおかみの桃井かおり、延役の役所広司、会長役の渡辺謙とそれぞれが、とても良い味を出していました。
ロブ・マーシャル監督自身、インタビューで「これは日本のとある花街を舞台にしたファンタジーだ」と語っていましたが、その言葉通りの美しい日本が描かれていたのです。しかし、それを否定する声があるのも事実。「小説に忠実でない」「芸者役に中国人女優を起用した」「これは日本ではない」などを理由に一部の日本や中国のファンの間ではボイコット運動も起きています。アメリカのサイト上でも、「ボイコットしよう」と言った内容の書き込みが目立っているのです。
原作を読み、作品も見ました。その結果、個人的にはロブ・マーシャル監督の描いた「SAYURI」は、ありだと感じました。この映画はエンターテインメントであり、ドキュメンタリーではないのです。だから、こういう描き方があっても良いのではないでしょうか。もちろん、せっかくの日本を舞台にした作品で、日本のトップ女優にさゆりを演じてもらいたかったという思いは否めません。しかし、作品全般を見れば、原作をうまくまとめて、ビジュアル的に綺麗な日本の花街を映像化した監督の手腕はさすがだと思いました。
賛否両論の「SAYURI」ですが、アジアのスターたちが作り出した新しい世界がハリウッドに新たな芸者ブームを巻き起こすことでしょう。
December 6, 2005 03:13 PM | トラックバック (2)
