2005年03月22日
今後のディカプリオに期待
今年のアカデミー賞授賞式のわずか3日後に、主演男優賞を逃したレオナルド・ディカプリオにインタビューする機会に恵まれました。
ハリウッド映画史上最高のヒットとなった「タイタニック」で、アカデミー賞11部門を制覇しながら主演男優賞にノミネートすらされなかったレオ様にとって、今作での主演男優賞受賞は悲願だったはず。インタビューが決まってからというもの、オスカーの行方が気になって仕方がありませんでした。受賞すれば、「コングラチュレーション!(おめでとう)」と言って、楽しい雰囲気でインタビューが進められるが、もし受賞を逃せば開口一番なんと声をかけていいものやら…と悩んでいたからです。
インタビュー前日、いつもどおり取材ノートに質問内容を書きとめながら、まだ迷っていました。「オスカー残念でしたね」と言っていいものやらと。今回の取材はオスカーを逃した「アビエイター」の日本公開用のプロモーション。当然ながらタイミング的にオスカーの話題は外せませn。しかし、不用意なひと言でせっかくのインタビューを台無しするかもしれない…。これまでも、何度か不用意な発言でスターを怒らせてしまった記者の話を耳にしたことがあり、用心をするに越したことはないのです。そして結局、答えが出ないまま取材当日を迎えてしまいました。
しかし、取材会場となったビバリーヒルズのホテルに着くと、案の定「アカデミー賞の話題はNGに」というお達しが。レオ様もマーティン・スコセッシ監督も、主要部門で受賞を逃したことに強いショックを受け、とても落胆しているとのこと。できればその話題は避けたいという心境だったのでしょう。実際に周囲の人が軽く賞のことを話題にしただけでも、険悪なムードになるほどだったというのだから、相当な落ち込みだったことは間違いありません。
ということで、レオ様との単独インタビューは「賞関連の話題」の話題は一切口にしないまま、進めることとなったのです。レオ様の取材はこれで2度目。1度目は約2年前に「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(03年)の記者会見に出席したときでした。間近で見るレオ様は2年前に比べて、すっかり大人の男に成長したという印象。取材部屋となったスイートルームに私が入ると、座っていたソファーから立ち上がり、握手を求めてきました。その振る舞いぶりはとても紳士的で、ハリウッドのトップスターとしての風格が全身に漂っていました。
等身大の俳優レオナルド・ディカプリオを読者に伝えたいと、今回のインタビューではあえて聞きにくい質問にも挑戦。パーティー好きでタブロイド誌をにぎわしていた頃の話や、将来の結婚、メディアとの関係や、セレブであることの苦悩など。どんな質問にも嫌な顔見せず、はぐらかさずに率直に答えようとする姿勢は、さすがレオ様である。
インタビューをしていると、話し手の頭の良し悪しを感じることがある。たとえ、非の打ち所のない完ぺきな答えばかりを並べられてたとしても、ただ台本を丸暗記しているだけにしか感じられず、頭の悪さを露見しているように感じることがある。逆に決してお利口とは言えない答えであっても、話し手の人となりを感じることができると、その人の頭の良さを垣間見ることができたりする。
レオ様とインタビューは、まさに後者でした。自分の置かれた立場、現状をきちんと把握した上で、メディアの狂騒を冷静に眺めていることがインタビューからも伝わってきました。「タイタニックがヒットした後も、基本的には何も変わっていない」と言うレオ様。スターの自分に溺れることも、酔いしれることもしていない。自分の立場をわきまえた上で、自分なりの言葉で一生懸命にこちらの質問に答えてくれる様子からは、頭の良さを感じられずにはいられませんでした。最近はタブロイド誌でパーティー好きと騒がれなくなったことについて、「奴ら(メディア)は次の新しい標的を見つけたからさ。おかげでゆっくりとリラックスできる」と笑うあたり、普通の俳優とはやはり器が違うとさえ感じました。メディアが作り上げた虚像のイメージを俳優として真剣に役作りに取り組むことで打開しようとするレオ様の本音が見られたインタビュー(20日付本紙参照)でした。
昨年11月11日に30歳を迎え、男としても俳優としても今がまさに油ののった状態のレオ様。次回作では再びスコセッシ監督とタッグを組み、香港映画「インファイナル・アフェア」をリメークする。すでに役作りを始めているというレオ様。その後は黒澤監督の「酔いどれ天使」のリメークの話も持ち上がっており、俳優レオナルド・ディカプリオの今後が楽しみです。悲願のオスカーも、きっと近い将来取ってくれるのではないでしょうか。そう期待してやみません。
March 22, 2005 04:36 PM
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レオナルド・ディカプリオ LEONARDO DICAPRIO
1974年11月11日生まれ
出身:ドイツ・アーケンシュミット
この名前は、「... [続きを読む]
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