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相原斎「新作チェック!」

2008年02月28日

コーエン兄弟のこだわり

-ノー・カントリー(3月15日公開=米)-

 3人の男たちにはそろって自信がある。それぞれの信念に基づいて直線的に行動する。が、本人がまっすくであるほど端からみれば滑稽である。三者三様に突き進み、ひとたび交われば火花を散らす。わずかでも自信が揺らいだほうが負ける。命取りになる。画面には常に怖いほどの緊張感が漂っている。が、やはり滑稽である。コーエン兄弟監督の新作はピリピリしていてかつ可笑しい。

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2008年02月21日

佐藤隆太と学生プロレス

-ガチ☆ボーイ(3月1日公開)-

 松本幸四郎のおっとりした教授ぶりがはまっていた「天才柳沢教授の生活」(02年、フジテレビ)で、実は一番気になっていたのが、娘世津子(国仲涼子)の恋人恩田ヒロミツ役の佐藤隆太だった。

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2008年02月14日

クイーン今昔

-エリザベス:ゴールデン・エイジ(2月16日公開=英)-

 昨年の「クイーン」がいつの間にか頭に浮かぶ。鋼のような精神力と表に出さない脆さ。危機に際した胆力に感服し、1人の女性としての素顔が魅力的だ。「クイーン」も今作も女王の周囲には逆風が吹いている。前者はダイアナ妃の死から巻き起こった王室バッシング、後者は当時の最強国スペイン無敵艦隊の襲来。後者のほうがスケールが大きい、遡(さかのぼ)ること16世紀の話だから大胆な脚色も可能だ。

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2008年02月07日

まとわりつくカメラ

-アドリブ・ナイト(2月9日公開=韓)-

 じりじりとまとわりつくストーカーのような視線。ヒロイン(ハン・ヒョジュ)を盗み見るようなカメラワークが印象的な幕開けだ。

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2008年01月31日

観てから読む

-チーム・バチスタの栄光(2月9日公開)-

 ジョージ・クルーニーが主演した「スリー・キングス」(99年)は、湾岸戦争のどさくさに紛れて金塊強奪をたくらむ3人の米兵の物語だった。鮮明に覚えているのは本筋とは関係ないアニメチックな挿入映像である。銃弾が体内に撃ち込まれた後、どのように内臓を損傷していくかを具体的に示すものだった。内臓はいかにもCG風だったが、銃弾が残酷に命を奪っていく過程を否応なく記憶に焼き付けた。

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プロフィル

相原 斎(あいはら ひとし)
 1956年5月27日、東京生まれ。早大卒。1980年入社。
 文化社会部では主に映画を担当。同部デスク、部長、編集局次長を経て現在総務局長。著書に「寅さんは生きている」(朝日ソノラマ)。

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