ヨシネーのひとりごと

プロフィル

★本名:保坂淑子(ほさかよしこ)。秋田県出身。★経歴:日刊スポーツ出版社在籍中は、「プロ野球ai」「輝け甲子園の星」のデスク担当。平成14年、退社しフリーに。現在は「プロ野球ai」デスク担当。「輝け甲子園の星」では“ヨシネー”として連載を持つ。甲子園には春5回、夏10回(記者として)出場!?プロ野球、アマチュア野球を中心に執筆中。

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2008年08月14日

仙台育英・後輩たちと築いた笑顔の夏に涙…

8-14.jpg今でもよく覚えています。
昨年秋、秋季号や冬季号で仙台育英の3年生の取材に行ったときのことを。
みんな口々に言っていました。
「新チーム? 難しいんじゃないかな? だって1年生(現2年生)の態度が悪い。2年生(現3年生)が苦労していますよ」
練習は野球以前の問題。まずは2年生がミーティング。
内容は1年生とどう付き合うか。その後、1年生を交えてミーティング。
でも、なかなか聞き入れてもらえず、チームとしての機能を失っていました。
「秋の県大会で東北に8対0で完敗。その頃からチームが少しずつ変わっていきました」とキャプテンの橋本君。
負けて悔しくないのか? 悔しいなら、まずは身の回りの整備、生活態度、私生活もしっかりしよう。
そう呼びかけていきました。
言うことを聞かない後輩がいれば、橋本君が個人的に呼び出して話をする。
「強くなるとか、それ以前に、チームとしてこのままじゃいけない。それを伝えたかったんです」それは長い時間がかかりました。
3年生の根気強い語りかけが、少しずつ下級生の心を開き、今年の夏、決勝。
誰もが東北優位と見たこの試合を1対0で制し、甲子園出場を決めたのでした。

主将の橋本君には、忘れられない言葉があります。
夏の県大会が始まる前、後輩たちからメッセージをもらいました。

「もうあまりチームのことは気を使わなくてもいいです。夏の大会では野球に専念してください」

そんな1,2年生が大活躍。2年生エースの穂積君。1年生の木村君はリリーフに。
その木村君の捕手を務めるのは高橋知己君。

準々決勝の横浜戦、木村君の暴投で決勝点を失い敗戦。
試合後、泣きじゃくる後輩たちを見ながら、3年生の高橋篤君は言いました。

「これまで厳しく言ってきたけど、今日、負けて泣いているのを見ると、本当にアイツらも野球が好きなんだなぁって思いますね」

問題児ばかりだったけど、だからこそかわいい後輩たち。
笑顔で後輩たちを抱きしめる3年生を見るたび、この絆の強さを感じました。

August 14, 2008 10:43 PM