ヨシネーのひとりごと

プロフィル

★本名:保坂淑子(ほさかよしこ)。秋田県出身。★経歴:日刊スポーツ出版社在籍中は、「プロ野球ai」「輝け甲子園の星」のデスク担当。平成14年、退社しフリーに。現在は「プロ野球ai」デスク担当。「輝け甲子園の星」では“ヨシネー”として連載を持つ。甲子園には春5回、夏10回(記者として)出場!?プロ野球、アマチュア野球を中心に執筆中。

2007年04月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

バックナンバー

エントリー

RSSフィード

Powered by
Movable Type 3.34


2007年03月29日

父と兄の大きさを思い知らされた甲子園「まだまだ自分には力が足りない…」

3-29.jpg 先日、早大に取材に行ったときのこと。帰り際に、3年生の松本啓二郎君が寮の玄関先まで見送りに来てくれました。そして、何か言いたそうにモジモジ…。「あ、あの…、弟がセンバツに出るんです…。よろしくお願いします」と。そうそう!千葉経大付の背番号6、松本歩己君(3年,写真右)は、啓二郎君の弟なんですね。「とってもいいヤツなんで、是非、話してあげてくださいね」。そう言ってニッコリわらった啓二郎君。その顔はすっかり優しいお兄さんの顔でした。

 小さい頃はゴムボールで野球ごっこをして遊んだ二人。いつもお兄さんの後姿を見て歩いてきた歩己君。3年前の夏、啓二朗君とともに松本監督は甲子園で4強入り。「兄のように、父と一緒に甲子園に行きたい」。と、千葉経大付に入学。甲子園を目指しました。昨年夏は2年生ながら遊撃レギュラーを獲得。甲子園出場も初戦の八重山商工戦で逆転負け。悔し涙で終わりました。先制打を含め3度出塁と1番打者の仕事をこなしたものの守備のミスで途中交代。以後、守備の特訓が始まった。父といえども監督。容赦なく浴びせられるノックにも、必死に食らいついてきました。
 もう一度、甲子園の舞台で。お兄さんと同じように活躍するために、と。
 
 昨晩、「もっと背筋を伸ばして打て。頑張れよ」と激励の電話があったそう。啓二郎君のアドバイスがあってか、この日は6打数3安打の活躍! そして、9回には同点のホームを踏みました。でも、11回表、レフト前ヒットに、二塁からホームへ。キャッチャーと交錯してわずかな差でアウト。サヨナラのチャンスを逃してしまいました。そして…2つの守備の失敗。「丸(投手・3年)が頑張っていたので、助けたかったのに…。みんなに信頼されるプレーヤーになりたい。まだまだ練習が足りない。夏までに鍛えなおして甲子園に帰ってきます」
 
 あらためて歩己君は思います。全国制覇をした監督である父と、ベスト4を果たした兄の大きさを。でも、負けてはいられません。「夏は甲子園で全国制覇します」と力強く言ってくれました。最後のチャンスへ。もっともっと強くなれ、と神様が言ってくれているのかもね。
 歩己君、頑張って。大きな目標、兄と父に追いついて、夏は、笑顔でこの甲子園を終われるように――。

March 29, 2007 07:09 PM