2007年03月25日
先輩と後輩、一緒に歩んだ冬
ベンチから飛び出した日大藤沢の福岡準也君(中堅・2年)に、背番号18の津田寛行君が声をかけました。「この後のバッターは長打がないから、少し前で守れ!」「はい!」元気よく返事をしてセンターのポジションにつきました。
福岡君はメンバーの中で唯一の2年生。昨秋、神奈川県大会の横浜商戦。走塁ミスで得点のチャンスをつぶす失敗。試合には勝ったものの、自分のミスがなければもっとラクに勝てたかもしれない。ベンチでうつむく福岡君に津田君が声をかけました。「気にするなよ!」。福岡君はこの時の言葉を忘れません。「優しく声をかけてくれた。本当に気持ちがラクになって、次の試合は切り替えてできました」
この冬、津田君は、福岡君の走塁練習をこまめにチェック。ミスがあればアドバイスをしてきました。時には二人で残って練習も。ずっと練習の相手をしてきました。そして今日の宇部商戦。7回表、相手失策で出塁。ショートゴロの間に三塁へ。しかしバッターが三振で倒れホームインすることはできませんでした。でも、この甲子園の大舞台で臆することなく、堂々とプレーした福岡君。昨年秋、ベンチで下を向いていたあの姿はもうありません。
「この冬を越えて本当にたくましくなりました。のびのびとチームの中心選手としてプレーしてくれている。本当、嬉しいです…」と後輩の成長に、涙をポロリとこぼしました。一緒に頑張ってきた。だからこそ、甲子園での1勝を分かち合いたかった。でも、この春の甲子園でそれを成し遂げることはできませんでした。悔しさで泣き続ける津田君。
「夏、また先輩と一緒に甲子園に来たい。今度は必ず勝ちます!」
先輩のためにも、もっともっと頑張らなきゃね、福岡君! 先輩と後輩の絆が生んだ甲子園物語は、夏へと続くのでしょう。
写真右が福岡準也君。唯一の2年生も、先輩たちといつも仲良しです。
March 25, 2007 06:59 PM
