ヨシネーのひとりごと

プロフィル

★本名:保坂淑子(ほさかよしこ)。秋田県出身。★経歴:日刊スポーツ出版社在籍中は、「プロ野球ai」「輝け甲子園の星」のデスク担当。平成14年、退社しフリーに。現在は「プロ野球ai」デスク担当。「輝け甲子園の星」では“ヨシネー”として連載を持つ。甲子園には春5回、夏10回(記者として)出場!?プロ野球、アマチュア野球を中心に執筆中。

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2007年03月25日

先輩と後輩、一緒に歩んだ冬

3-25.jpgベンチから飛び出した日大藤沢の福岡準也君(中堅・2年)に、背番号18の津田寛行君が声をかけました。「この後のバッターは長打がないから、少し前で守れ!」「はい!」元気よく返事をしてセンターのポジションにつきました。
 福岡君はメンバーの中で唯一の2年生。昨秋、神奈川県大会の横浜商戦。走塁ミスで得点のチャンスをつぶす失敗。試合には勝ったものの、自分のミスがなければもっとラクに勝てたかもしれない。ベンチでうつむく福岡君に津田君が声をかけました。「気にするなよ!」。福岡君はこの時の言葉を忘れません。「優しく声をかけてくれた。本当に気持ちがラクになって、次の試合は切り替えてできました」
 この冬、津田君は、福岡君の走塁練習をこまめにチェック。ミスがあればアドバイスをしてきました。時には二人で残って練習も。ずっと練習の相手をしてきました。そして今日の宇部商戦。7回表、相手失策で出塁。ショートゴロの間に三塁へ。しかしバッターが三振で倒れホームインすることはできませんでした。でも、この甲子園の大舞台で臆することなく、堂々とプレーした福岡君。昨年秋、ベンチで下を向いていたあの姿はもうありません。
「この冬を越えて本当にたくましくなりました。のびのびとチームの中心選手としてプレーしてくれている。本当、嬉しいです…」と後輩の成長に、涙をポロリとこぼしました。一緒に頑張ってきた。だからこそ、甲子園での1勝を分かち合いたかった。でも、この春の甲子園でそれを成し遂げることはできませんでした。悔しさで泣き続ける津田君。
「夏、また先輩と一緒に甲子園に来たい。今度は必ず勝ちます!」
先輩のためにも、もっともっと頑張らなきゃね、福岡君! 先輩と後輩の絆が生んだ甲子園物語は、夏へと続くのでしょう。

写真右が福岡準也君。唯一の2年生も、先輩たちといつも仲良しです。

March 25, 2007 06:59 PM