2007年03月24日
主将で学生コーチ。声でチームを引っ張った県和歌山商、吉見允志君
1回表。三塁ベースコーチに立った吉見允志主将(県和歌山商・3年・主将)は、深呼吸をしてから、大きな声を出しました。「よっしゃー、やったろか~!」
この声が、県和歌山商の攻撃ののろし。その後も、吉見君は三塁ベースから、選手たちを声で盛り立てました。
試合後、その声はすっかりかれていました。
「学生コーチをやるようになってから、もうずっとこの声なんですよ」とニッコリ。でも、不思議とその声は、決して大歓声に紛れることなく選手たちの耳に届きます。
「今日も、“思い切っていけ!”って吉見の声がしっかり聞こえました」2番バッターの田谷恭平君(三塁・3年)。プレーヤーとしてフィールドに立てなくっても、ちゃんと主将としてしっかりと声でリードし続けました。
昨年秋、面倒見のよさ、そして統率力を米原監督に評価され、主将に指名されるとともに、学生コーチとしてチームをバックアップして欲しい、と打診されました。「最初は選手でなくなることが嫌でした。監督さん、両親や周りの人に相談しました。でも、これも大事なチームの仕事。僕の役割なんだと引き受けました」練習ではノックも打ったり、同級生はもちろん、後輩たちの練習にも夜遅くまで付き合う熱心ぶり。チームからも、大きな信頼を置かれる、欠かせない存在になりました。大阪に入ってからも、調子を落としていた前原浩平君(二塁・1年)にバッティングピッチャーとして練習の相手をしていました。その前原君、試合では2安打1打点。この活躍は、吉見君の学生コーチとしての成果だね。
「これが自分の仕事だと、それを全うしてくれました。負けましたが、いいムードで試合ができた。それは、吉見のおかげでしょう」と米原監督もあたたかい視線を注ぎました。
吉見君、三塁ベースコーチから見た甲子園はどんな風に見えたかな?
「はい! 歓声がすごく多くて。選手の動きはかりでなく、スタンドも見渡せる。プレーのしやすい球場。それが甲子園でした」
ニッコリと胸を張った吉見君。そのかれた声が、とても誇らしく感じました。
写真は吉見君が率いる県和歌山商ナイン。吉見君同様、みんな明るく元気イッパイ!
March 24, 2007 06:53 PM
