ヨシネーのひとりごと

プロフィル

★本名:保坂淑子(ほさかよしこ)。秋田県出身。★経歴:日刊スポーツ出版社在籍中は、「プロ野球ai」「輝け甲子園の星」のデスク担当。平成14年、退社しフリーに。現在は「プロ野球ai」デスク担当。「輝け甲子園の星」では“ヨシネー”として連載を持つ。甲子園には春5回、夏10回(記者として)出場!?プロ野球、アマチュア野球を中心に執筆中。

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2006年03月26日

お守りがくれた勇気~京都外大西・吉田選手

――その左ポケットには、ひいおじいちゃんのお墓の石を入れたお守りが入っていました。
「僕に自信をください。どうか、勝負強いプレーができますように…」
京都外大西、4番バッターの吉田恭太君(三塁・3年)は、そう心の中でつぶやきました。

「僕が生まれたときにはもう亡くなっていたのですが、いろいろなことに対して勝負強い人だったらしいです」両親、そして親戚から伝え聞くその人柄、生き方に憧れ、中学1年から、お墓の石をお守り代わりに持ち歩くようになりました。いつもは枕の下に入れ、「明日も活躍できますように」そう心の中でつぶやきながら眠りにつくのが日課でした。「このお守りを身につけるようになってから、中学から優勝経験が5回! 支えてもらっているのを実感します」と吉田君。
今日の初戦では、初めて左のお尻にあるポケットに入れて試合に臨みました。「若いカウントで初球から勝負していきます。積極的にいきます!」と言っていた試合前。第一打席はピッチャーゴロに。ベンチに戻ってから、吉田君はふとポケットに手をあてました。「どうか勝てますように――」3回にはレフト線ギリギリの打球をナイスキャッチ! 矢のような一塁への送球でアウトに仕留め、チームのピンチを救いました。第2打席ではレフト前ヒットに。守備から作る攻撃のリズムで、6回表には同点に。7回表には2ベースヒットと、チームでただ一人の2安打を放ちました。試合には負けてしまいました。(京都外大西1対4東海大相模)でも、吉田君は言います。「結果は負けたけどめっちゃ楽しかった。いい当たりもあったし、100点です。今日見つけた細かい課題は夏に役立つ。それを見つけられたのも甲子園での財産です」甲子園では何があるかわからない。打つことだけでなく、その先を想定した動き。走塁の一歩目。悔しい表情の中にも、どこか充実さも感じられました。「もちろん、お守りの効き目はあったと思います。“ありがとう”といいたいです」
ひいおじいちゃんがくれた勇気。もっともっと強くなって、夏はお守りに勝利の報告ができるといいね。

26A.jpg写真は左からPL前田健太君(投手・3年)、京都外大西本田拓人君(投手・2年)、北岡繁一君(投手・3年)今日は2番手、3番手で登板した北岡君、本田君。相模打線につかまって3失点(北岡君2失点、本田君1失点)。とっても大人しくて優しい二人。本田君は、ヨシネーが落としたハンカチを拾って、人ごみをかきわけて届けてくれたことも。(ありがと!)また、夏、ここで会いたいね…。


March 26, 2006 07:54 PM