2005年12月31日
2005年の出会いに、ありがとう、そして来年もよろしく…。
昨日――。ある人に会いに行ってきました。
今年、私は縁あって、その選手と知り合いました。でも、私は彼に会ったことがありません。でも、ご自宅の仏壇の中で、彼は優しく微笑んでいました。
彼の自宅には、たくさんの思い出がつまっていました。ユニホーム、練習着、大事に使っていたグローブにバット…。毎日素振りをして擦り切れた畳。チームメートからの寄せ書きや、亡き彼にあてた友達からの手紙。活躍を記した新聞記事。そのひとつひとつを見ていると、その存在の大きさを思い知らされます。そして。仏壇で微笑む写真を見るたびに、まだ会ったことのない彼が、なんだか身近な存在に思えてなりませんでした。
ご両親から、生前に彼が書いた作文を読ませていただきました。その中に、こんな一文がありました。
「僕は、これまで出会った人たちに感謝しています。明るい人、暗い人、優しい人、厳しい人。いろんな人が僕のまわりにいましたが、自分のためにならない人は一人もいませんでした。ありがとう。ありがとう。ありがとう…」
出会いに感謝しながら亡くなっていった彼。でも、その周りの一人一人にとってもまた、彼とは大きな出会いのひとつ。彼の死によって、意思を継ぐもの、人生を見直すもの、今後の人生の指針を決めるもの。今、彼との出会いによって、私たちが生かされていることを知りました。「出会い」それが、こんなにも人の気持ちを動かすものなのだと、あらためて心を動かされました。
今年もたくさんの選手、監督、関係者の方々の取材をさせていただきました。偉そうに文章なんか書いていますが、本当は、自分自身もまだまだ未熟者。取材は、自身を見つめる鏡になります。こんな生き方があるんだ。こんな考え方があるんだ。そのたびに、勉強をさせていただきました。私にとっても、その「出会い」のひとつひとつが勉強であり、大きな財産です。
このブログを1年間、読んでくださってありがとうございました。
また、来年も野球を通して、選手たちの思い、スタッフの思いを、このブログで伝えていけたら、と思っています。
私も。今年の出会いに感謝して――。
今年出会った人たちに、ありがとう、ありがとう、ありがとう…。
December 31, 2005 02:20 PM
