2005年08月15日
赤…黒…青。帽子は成長の証。鳴門工・藤良裕君!
「ホームランは軽く振ったら入りました。僕怪力なんで」鳴門工の藤良裕君(一塁・3年・写真右から2番目)は、試合後、平然と言いのけました。え! 軽くなの? ホームランを軽く放り込んだの~?
4回、相手の失策で同点とした直後、左前へ勝ち越し2点打。5回、左中間へ特大の2ラン! 9回にはダメ押しの適時打を右前に。これが自身、公式戦15号ホームラン。
鳴門工はみんなたたきつけるバッティングをしているチーム。それをホームランなんだから、よっぽどのパワーなんだね。
「ホームランなんて狙っていませんでした。たたきつけたつもり。スタンドに入ると思わなくて、思い切り走っていました。審判が手を振ってやっと気がついたんですよ」そういって、ようやくエガオを見せてくれました。
チームイチのパワーの持ち主。ベンチプレスは105kg!
「入学時からそのパワーはお墨つき。でも、放っておくと練習をしない。尻を突かないとやる気を起こさないんです」と高橋監督。体は大きくても大人しいからグラウンド内のどこで何をやっているかわからない。気がつけば練習中でも部室でボーっとしている…なんてことも。気がつけば「おい、藤はどこ行った?」が監督の口癖に。
そこで、高橋監督はどこにいてもわかるようにと藤選手だけに赤の帽子をかぶらせました。そして、白い帽子の選手たちに混じる赤帽子の動きを常に見張りました。「一人だけ帽子の色が違うでしょう。しかも、体も大きい。よく遠征に行くと“コーチですか?”って聞かれるんですよ(笑)」と監督も笑います。
その赤帽子藤君。昨年末、7チーム合同の和歌山合宿。その間に行われたアームレスリング大会で見事優勝。その景品が黒のスタッフ帽子でした。
「おい、藤。赤帽から黒帽に昇進してええぞ」と監督。以来、黒帽で練習に励んできました。そして、今夏県大会優勝で監督からのご褒美は青帽子。甲子園に来てからは青帽子で練習をしていました。
パワーだけだった赤帽球児の藤君。赤から黒。そして青に変わった帽子は藤君の成長の証。振り込んだ成果のスピードも身につけて、今、うずしお打線の主砲として甲子園を暴れています!
(写真は左から、柳田隆宏君、西林太樹君、田中暁君、藤良裕君、猪上雄斗君)
August 15, 2005 08:23 PM
