2005年03月29日
駒大苫小牧、みんなの声が聞こえますか?
試合後のお立ち台に上がった駒大苫小牧、主将の林裕也君の目は、かすかに涙で潤んでいました。(左顔写真)
「大西君はいい投手でした。僕たちの力負けです」
気丈に、そしてしっかりと言葉を選んで話す。その姿が逆に切なく見えました。
駒大苫小牧対神戸国際大付。今大会屈指の好カードと言われたこの対戦は、神戸国際大付のエース、大西正樹君の好投の前に、12三振、1安打完封負け。史上5校目の夏春連覇の夢が消えました。
この試合、駒大苫小牧の先発はエース松橋拓也君。でも、3回までに4被安打4四球で2失点。4回からリリーフした吉岡君俊輔君も、4被安打1四球で2失点。
「実は、二人とも調子がよくなかったんです。だから、今日はみんなで声をかけあってもりあげよう、と言っていました」と林君。
「気持ちを入れて投げろ!」「向かっていけ!」内野の選手も、外野の選手も。そしてベンチの選手たちも一つになって声を出していました。
松橋君、吉岡君。その声はマウンドに届いていた?
「はい、聞こえていました。僕の気持ちをぶつけられたと思います」と松橋君。「僕も聞こえていました。全部の球に気持ちを入れて投げました。それが打たれたのは、僕の未熟さです」と吉岡君。
チーム全員の気持ちはマウンドの二人に届いていたんだね。
9回裏。一死一塁にバッターボックスの本間篤史君(写真中央)は、一塁への果敢なヘッドスライディングでショートのフィルダースチョイス。一二塁にチャンスを広げたときも、ベンチの選手全員がその前に身を乗り出して声を出していました。「思い切っていけ!」と。
「ベンチからみんなの声が聞こえて、何とかして塁に出たいと思って走りました」と本間君。みんなの声が後押しした一打だったのでしょう。
「みんなで声をかけあって、何とかしよう、と気持ちを一つにできました。それが、今日の試合での、駒大苫小牧らしさです」と林君は、お立ち台で胸を張りました。
大観衆の中でも、聞こえるみんなの声。
心に響く、仲間の声。
パワーに替えた、声の力
あふれ出る心の叫び。声に託して届け、みんなの心へ――。
昨夏は日本一に輝いた駒大苫小牧。今春は、日本一にはなれなかったけど、みんなの声の大きさ、あったかさはナンバーワンだったよ。また、夏。この甲子園で。元気に叫ぶみんなの声に会えること。楽しみにしています――。
March 29, 2005 03:46 PM
