プロフィル

★本名:保坂淑子(ほさかよしこ)。秋田県出身。★経歴:日刊スポーツ出版社在籍中は、「プロ野球ai」「輝け甲子園の星」のデスク担当。平成14年、退社しフリーに。現在は「プロ野球ai」デスク担当。「輝け甲子園の星」では“ヨシネー”として連載を持つ。甲子園には春5回、夏10回(記者として)出場!?プロ野球、アマチュア野球を中心に執筆中。

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2011年08月20日

特別な夏に…

今、特別な夏が終わりました。

聖光学院の斎藤監督は、敗戦後のミーティングでこう話しました。

「(震災は)必然だとして受け止めて毎日歩んできたよな。自分のピッチングをアピーするだけではいけなかった。
でも、チームを背負って。福島県を背負って。今日、最後まで投げ抜いたことが
背負ったことの証なんじゃないかな」

様々な思いと、期待を背負った球児たち。

その思いを白球に込め、最後まであきらめずに戦った姿は、予想もしない結末と、ドラマを生みました。選手たちの流したたくさんの涙は、いつものそれとは違うものに見えたのは私だけでしょうか。

 選手たちの熱い思いは、あなたの心に届いたでしょうか? 勝敗にかかわらず、好プレーに沸く甲子園の大歓声は、あなたの胸に響いたでしょうか?

 日大三の選手たちは、今日この日を夢見て、2年半、無我夢中で走り続けてきました。たくさんの苦しい思いと悔しさ。そして、たくさんの涙。あきらめずに走ってきたその先には笑顔がありました。

8-20.gif最後に、日大三の選手たちに色紙にメッセージを書いてもらいました(写真)。“一致団結”主将の畔上翔君はそう書いてくれました。力を合わせれば夢はかなう。大きな力を生むことを、選手たちが教えてくれました。

 まだまだ日本中で苦しい思いをされている人がたくさんいる中で、言葉じゃなく、体いっぱいに表現した選手たちの姿を、どうか忘れないでください。

 2011年夏甲子園が、あなたにとっても特別な夏でありますように…。

 そう願いながら、この夏、甲子園の日記を終わります。

August 20, 2011 02:31 AM

2011年08月17日

作新学院~監督の言葉は魔法の言葉~佐藤竜一郎君

監督の言葉は魔法の言葉――。
「チームでお前が一番いいバッターだ」
智弁和歌山戦、9回表、無死一、二塁。バッターボックスの佐藤竜一郎君(遊撃手・3年・写真左)に、ベンチから12番の高山君が飛んできて監督の言葉を伝えました。

「絶対に期待に応えたい」。

監督の言葉で、佐藤君は自信を持って3球目を振り抜きました。打球はセンターに抜け同点打に。

「打球がスローモーションのように飛んでいくのが見えました。自分の鼓動とともに外野がどんどん近付いてきて…。心の中で“落ちろ~!”って叫んでいました」

この後、内藤君の犠牲フライで勝ち越しに成功し7対6。49年ぶりのベスト4進出。監督の魔法の言葉が佐藤君を奮起させたのです!8-18-%E4%BD%9C%E6%96%B0.gif佐藤君は、チームで一番の怒られ役。守備練習、バッティング練習。ちょっとミスをしただけで、監督の怒声が飛んできます。

「お前がしっかりしないでどうするんだ!」

どんなに怒られても、絶対に下を向きませんでした。

「きっと自分をみんなの前で怒ることでチームを引き締めようとしているんだと思う。それだけ期待をしてくれているということ。怒られるうちが華です」

監督から怒られること。それを佐藤君は、「棘のある愛情」と表現しました。

監督を信じ、自分を信じ。奮起してくれる仲間を信じ。歯を食いしばってきた佐藤君。

「よく、執念で打ってくれたな」

試合後、監督が声をかけてくれました。

「監督についてきてよかった。怒られ続けてよかったです!」

強く、たくましく成長した。佐藤君にとって、監督の言葉は「魔法の言葉」だね! 

もう少し、魔法にかかったままで――。佐藤君の夏はまだまだ終わりません!

August 17, 2011 02:23 AM

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