2011年08月20日
特別な夏に…
今、特別な夏が終わりました。
聖光学院の斎藤監督は、敗戦後のミーティングでこう話しました。
「(震災は)必然だとして受け止めて毎日歩んできたよな。自分のピッチングをアピーするだけではいけなかった。
でも、チームを背負って。福島県を背負って。今日、最後まで投げ抜いたことが
背負ったことの証なんじゃないかな」
様々な思いと、期待を背負った球児たち。
その思いを白球に込め、最後まであきらめずに戦った姿は、予想もしない結末と、ドラマを生みました。選手たちの流したたくさんの涙は、いつものそれとは違うものに見えたのは私だけでしょうか。
選手たちの熱い思いは、あなたの心に届いたでしょうか? 勝敗にかかわらず、好プレーに沸く甲子園の大歓声は、あなたの胸に響いたでしょうか?
日大三の選手たちは、今日この日を夢見て、2年半、無我夢中で走り続けてきました。たくさんの苦しい思いと悔しさ。そして、たくさんの涙。あきらめずに走ってきたその先には笑顔がありました。
最後に、日大三の選手たちに色紙にメッセージを書いてもらいました(写真)。“一致団結”主将の畔上翔君はそう書いてくれました。力を合わせれば夢はかなう。大きな力を生むことを、選手たちが教えてくれました。
まだまだ日本中で苦しい思いをされている人がたくさんいる中で、言葉じゃなく、体いっぱいに表現した選手たちの姿を、どうか忘れないでください。
2011年夏甲子園が、あなたにとっても特別な夏でありますように…。
そう願いながら、この夏、甲子園の日記を終わります。
August 20, 2011 02:31 AM
2011年08月17日
作新学院~監督の言葉は魔法の言葉~佐藤竜一郎君
監督の言葉は魔法の言葉――。
「チームでお前が一番いいバッターだ」
智弁和歌山戦、9回表、無死一、二塁。バッターボックスの佐藤竜一郎君(遊撃手・3年・写真左)に、ベンチから12番の高山君が飛んできて監督の言葉を伝えました。
「絶対に期待に応えたい」。
監督の言葉で、佐藤君は自信を持って3球目を振り抜きました。打球はセンターに抜け同点打に。
「打球がスローモーションのように飛んでいくのが見えました。自分の鼓動とともに外野がどんどん近付いてきて…。心の中で“落ちろ~!”って叫んでいました」
この後、内藤君の犠牲フライで勝ち越しに成功し7対6。49年ぶりのベスト4進出。監督の魔法の言葉が佐藤君を奮起させたのです!
佐藤君は、チームで一番の怒られ役。守備練習、バッティング練習。ちょっとミスをしただけで、監督の怒声が飛んできます。
「お前がしっかりしないでどうするんだ!」
どんなに怒られても、絶対に下を向きませんでした。
「きっと自分をみんなの前で怒ることでチームを引き締めようとしているんだと思う。それだけ期待をしてくれているということ。怒られるうちが華です」
監督から怒られること。それを佐藤君は、「棘のある愛情」と表現しました。
監督を信じ、自分を信じ。奮起してくれる仲間を信じ。歯を食いしばってきた佐藤君。
「よく、執念で打ってくれたな」
試合後、監督が声をかけてくれました。
「監督についてきてよかった。怒られ続けてよかったです!」
強く、たくましく成長した。佐藤君にとって、監督の言葉は「魔法の言葉」だね!
もう少し、魔法にかかったままで――。佐藤君の夏はまだまだ終わりません!
August 17, 2011 02:23 AM

