虎番ブログ

2008年02月04日

玉置に「藤川2世」の素質あり:酒井俊作

 新井を筆頭にして、見どころの多い沖縄・宜野座春季キャンプも第1クールが終わった。フォード、アッチソン、金村暁、平野…。新戦力チェックはキャンプ取材の醍醐味の1つ。その一方で、フレッシュな若手にも注目したい。プロ4年目を迎える21歳の玉置だ。

 1軍投手陣の最年少。立場上、チームの雑用をこなさなければならない一方で「美味しい」ポジションでもある。ブルペンでの投球練習は年齢順に入るのが通例。つまり、自動的に最後は1人で投手コーチの視線を独占できるのだ。「ホント、美味しいっすよ~。1人で投げられるんですからね」。2日もただ1人残ったブルペンで久保、中西両コーチに投球を披露した。

 右打者の外角低めにスライダーを投じる。寸分違わぬコースを突くと、周囲のブルペン捕手らから歓声が上がる。「この球は来てる! おい、これはど真ん中や。ホームランやな…」といった感じだ。ともかく伸びのある速球や制球力抜群のスライダーは魅力たっぷりだ。昨秋はハワイ・ウインターリーグに参加。新球チェンジアップやフォークの徹底マスターも、春季キャンプの課題になる。

 21歳とは思えない冷静な口調で「ハワイで山ピーが『上から目線』で話しかけて来たんです。あと、ベッカム夫人も見ましたねえ」と言う。山下智久やビクトリア…。ハワイへの旅はスターとの遭遇でもあった。昨季は1軍の遠征に帯同すると、藤川らに食事に連れられたこともあった。「気にかけてもらえてうれしいですね」と声を弾ませる。

 「勝ち負けの分からない試合で投げたい。今までは展開が決まっている状況だった。打者の集中力も変わってくるだろうし」。真剣勝負は望むところ。同じ高卒右腕として、この男にこそ「藤川2世」の素質ありだ。

February 4, 2008 09:27 PM

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