虎番ブログ

2008年01月14日

「往く人来る人」人間模様:田口真一郎

 今オフも「往く人来る人」の人間模様がいろいろあった。往く人を思い浮かべてみる。和製大砲として期待された浜中はオリックスにトレードされた。汗かきジャンはわずか1年で解雇。左腕三東は故障が原因で野球界を離れた。FA獲得による人的補償で赤松は広島へ。来る人は、やはり日本代表で4番を務め上げたFA新井、課題の先発不足を埋める金村暁、平野、阿部のトレード組。寂しい思いをしているファンもいれば、新天地でどんな活躍をするのか、ワクワクしているファンもいるだろう。交錯する人間ドラマは、オフの風物詩だ。

 「阪神でプレーすることは、並みの重圧じゃないよ」。年末の豪州。阪神OBで星野ジャパンの田淵コーチに現役時代を振り返ってもらう機会があった。本塁打王のタイトルを獲った「アーチスト」も深夜のトレード通告で西武に移籍。新天地では反骨心を胸に日本一に貢献した。オフの泣き笑いを誰よりも知る人物だ。「阪神では3日打たなかっただけで、『田淵、大スランプ!』って書かれたよ。で、次の日に2本ホームランを打ってやった。『誰がスランプだ?』と記者に言ってやった」。

 そんな重圧だらけの日々は、西武移籍で一変した。当時はまだ新興球団。空振り三振しても、スタンドからは「次、がんばってね~」の温かい声。うれしいやら、寂しいやら。「そのときは、なんか力が抜けちゃったよ」。12球団と言えども、ユニホームが違えば、環境も違う。新たな世界をどう感じ、どう力を発揮するのか。「他球団から阪神でプレーするのは大変だ。阪神でプレーしたら、どこ行ってもやれるけど…」と田淵コーチは言う。

 移籍した選手全員が活躍してくれたら、みんながハッピーになれるのだけど。自主トレに励む姿を見ると、成功を願う。

January 14, 2008 04:00 PM

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