虎番ブログ

2007年09月03日

上園のアドレナリンが球種変えた?:今井貴久

 上園はフォークを投げ、仁志はスライダーを打った。7月1日の横浜戦で2勝目を挙げた上園は、3回の2打席目に仁志に中前打を浴びている。不思議なのは両者の言い分の違いだった。仁志は「スライダーだと思った」と振り返り、上園は「フォークです」という。映像を見直すと握りはフォーク。だが変化は外角へのスライダーだった。

 狙って投じたのではなかった。「たまたま指に引っかかったんだと思います。左打者の外角へ逃げていくフォークは考えますけど、右にはあまり考えないですね」と答えが返ってきた。「引っかかった」という中指を見せてもらっても、特別に長いわけでもない。外角へ落とすという強い気持ちが、球の回転さえも変えていた。

 プロ野球にはあまり表情が変わらないイメージがある。だが1球1球に、選手たちの気持ちが潜んでいる。意図した変化を越えてしまう相手を抑えたい気持ち-。上園のアドレナリンが、優勝戦線でも爆発するだろう。

September 3, 2007 05:49 PM

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