虎番ブログ

2007年09月24日

日焼けした吉野の両腕は努力の証:佐井陽介

 炎天下の鳴尾浜で奮闘した証は、両腕に刻まれていた。シーズンもいよいよ大詰め。今年は若虎のブレークが目立ったが、その裏には鳴尾浜で朝から練習に励むベテランの姿がある。猛暑が続く8月下旬。2軍で調整を続ける吉野誠投手からパワーをもらった。

 この頃、色白の人がうらやましくて仕方がなかった。汚く黒光りした自分の肌と見比べて、うっとり見惚れてしまう。6月に阪神担当となり、はや3カ月。鳴尾浜で日焼けに勤しんだ甲斐あって? 顔と両腕が真っ黒に焦げついてしまった。別に美白に興味がある訳ではないが、ここまで黒くなると健康にも悪い気がする。

 あっという間に秋がやって来るし、これ以上は焼けられない。美白の秘訣を探るべく、爽やかな白い肌の持ち主・吉野投手を直撃した。「日焼けしない吉野さんがうらやましいっす」。吉野投手はすぐさま反応した。「いや、実は今、人生最大に日焼けしてる。しかも進行形で焼けて続けてるし」。爽やかな笑顔で反論された。

 でも、目の前にある吉野の両腕は、間違いなく白い。疑いの目でマジマジと両腕を見つめていると、吉野はTシャツの袖をめくり上げた。「ほらね」。顔を出した二の腕は、さらに真っ白だ。Tシャツ袖の上と下では、明らかに肌の色が違っていた。

 00年から貴重な中継ぎ左腕として猛虎を支えてきた吉野だが、今季は6月9日に1軍登録を抹消されて以来、2軍暮らしが続いている。それでも腐らず、炎天下の鳴尾浜で汗を流し続けている。「焼け具合は今年がピークだね。外食に出かけても店員さんに『白~い』って日焼け跡を笑われるし」。最後まで笑顔を絶やさない吉野。両腕に刻まれた努力の証を目にして、自分ももっと太陽の下で走り回らねば、と反省させられた。

September 24, 2007 11:16 PM | トラックバック (0)

2007年09月18日

現代の教訓「信ずる者は足元すくわれる」!?:吉富康雄

 これぞ、プロの世界なのか? 先の東京、広島遠征中、ある夜の席でありがたーいお説教をいただいた。

 「いいか。チャンスはピンチ、ピンチは大ピンチや。それと、努力は人前で。信ずる者は足元すくわれる、や」。

 学校や先輩からはもっといい意味で教えられた教訓だ。そこにいた日刊トラ番連中もきっとそのはず。しかし、キョトンとするまわりをものともせず、某阪神球団関係者は悦にいっている。厳しいプロの世界を生き抜くためには、この心構えが必要なのだと力説していた。

 あまりのスラスラとした語り口に最後は腹を抱えて笑った。だが、言葉は過激でも、いい風に解釈すれば、そうなのかも…と思う。いつでもピンチを想定して気を抜かず、どこかに疑問の視点を持つ。そして、アピールすべきところはどんどんする。競争もサギも多い現代社会にピッタリ? の教訓のような気がしてきた。プロでもサラリーマンでも、マジメなだけでは生き残れない時代になってきたのかも…。阪神快進撃に忙殺される裏で、素直なボクは自問自答している。

September 18, 2007 12:57 AM | トラックバック (0)

2007年09月10日

阪神ファンの質が変わってきたような気が:町田達彦

 元モー娘。の石川梨華って、阪神ファンだったのね。ついに最大12ゲーム差を追い越して首位に立った東京ドームでの3連戦。7発くらいながら代打桧山の1発で勝った初戦で、アイドルの来場が話題になっていた。テレビの企画で、巨人ファン代表の徳光アナと舌戦するという。素朴な疑問が、冒頭の1文だ。

 物まねの松村邦洋や千秋など、阪神ファンを公言してはばからないタレントは多い。ただこのところ質が変わってきたような気がする。倉敷でのオープン戦で始球式を行い、甲子園登板をアピールしたのは山本梓と熊田陽子。渋いところでは渡辺謙。アイドルやグラドル、ハリウッド俳優まで胸を張って阪神ファンを名乗る、これって時代なのだろうか。

 という話をある選手としていたら「石川梨華って、もうモー娘。じゃないんだ?」。あっ、そこに反応しますか。という私も、現在のメンバーをほとんど知らない。自分の中の質も変わっているな、確実に。

September 10, 2007 02:46 PM | トラックバック (0)

2007年09月03日

上園のアドレナリンが球種変えた?:今井貴久

 上園はフォークを投げ、仁志はスライダーを打った。7月1日の横浜戦で2勝目を挙げた上園は、3回の2打席目に仁志に中前打を浴びている。不思議なのは両者の言い分の違いだった。仁志は「スライダーだと思った」と振り返り、上園は「フォークです」という。映像を見直すと握りはフォーク。だが変化は外角へのスライダーだった。

 狙って投じたのではなかった。「たまたま指に引っかかったんだと思います。左打者の外角へ逃げていくフォークは考えますけど、右にはあまり考えないですね」と答えが返ってきた。「引っかかった」という中指を見せてもらっても、特別に長いわけでもない。外角へ落とすという強い気持ちが、球の回転さえも変えていた。

 プロ野球にはあまり表情が変わらないイメージがある。だが1球1球に、選手たちの気持ちが潜んでいる。意図した変化を越えてしまう相手を抑えたい気持ち-。上園のアドレナリンが、優勝戦線でも爆発するだろう。

September 3, 2007 05:49 PM | トラックバック (0)