虎番ブログ

2007年08月27日

無失策記録支えた細心のグラブ管理:酒井俊作

 二塁方向へのゴロには、いつも安心感を抱く。関本の堅実な守備。二塁手としての連続守備機会無失策のセ・リーグ記録保持者なのだが、8月23日のヤクルト戦でついに「804」で途切れた。7回にガイエルの一、二塁間へのゴロをダイビングで好捕。しかし、一塁への送球がそれて、05年5月3日広島戦以来の失策を犯してしまった。だが大敗した試合後のコメントは、すがすがしく潔かった。

 「集中してやったし、全力でやった結果だから悔いはないです。また自分の記録に挑戦したい」

 地味な大記録の背後にはグラブへの細心の管理があった。遠征での移動。選手は大きなキャリーバッグに生活に必要なものを詰め、専用トラックで輸送する。そのなかには、バットやグラブも含まれる。関本は大切な「商売道具」を専用ケースに入れて運んでいる。形崩れを防ぐための配慮。それだけではない。ときには、なかに除湿剤を入れる念の入れようだ。スラッガー社の担当者は説明する。

 「輸送する車のなかは石油(の蒸気)もすごいですからね。グラウンドで汗をかくこともありますし。大切に使ってくれるのは、うれしいことですよね」

 グラブが蒸気を吸えば、その分だけ重くなる-。感覚も変わる-。とてつもなく細かい部分へのこだわりに、一流の凄みを感じた。関本のほかには鳥谷や藤本らも同じケースを使う。阪神の内野手が用いるグラブには愛情がたっぷり詰まっている。

August 27, 2007 09:40 PM | トラックバック (0)

2007年08月20日

“ボギー”日本生活にアジャスト!?:佐井陽介

 オリックスから大リーグに挑戦し、エンゼルス、マリナーズで活躍した長谷川滋利さんは、メジャーで成功できた要因のひとつに「アジャスト(適応)」する能力を挙げていた。文化、習慣の異なる国でプレーするには、野球の面だけに限らず、この能力が必要なのかもしれない。

 8月中旬のこと。試合前の食堂で、新聞を片手に麺を頬張るボーグルソンの姿を目撃した。大きな体を丸めて、気分転換に英字新聞でも読んでいるのだろうか? 素朴な質問をぶつけると、意外な答えが返ってきた。

 「いや、違うよ。日本のスポーツ新聞を読んでいたんだ」とボギー。日本語が分からなくても、イニングごとに並ぶ数字を見て、各チームの試合結果を確かめていると言う。ところで何を食べていたんだい? 「スパゲティーさ。ちなみに昨日はウドンを食べたんだ」。

 スポーツ新聞を片手に、うどんをすする。なかなか、日本に馴染んでいるではないか。右肩痛から1軍復帰し、ますます安定した投球を披露しているボギー。日本の生活にアジャスト!? してきたことが、プラスに作用しているのかもしれない。

August 20, 2007 10:42 PM | トラックバック (0)

2007年08月13日

ボーク生み出す!?ジャンの“太っ腹”:吉富康雄

 8月9日、東京ドームでの巨人戦。記者席で並んで見ていた評論家の山田久志さんに聞かれた。「開幕当初からしたら、ちょっとやせたんやないか?」。視線の先には先発ジャンがいた。確かに毎試合これだけ汗を流してるんだから…とも考えたが、あの見事な? 腹を見たら、「そうですかねえ」と生返事を返すしかなかった。

 山田さんも言っていたが、投球自体はしっかりと日本の野球に対応し始めた。登板感覚も詰められるタイプだけに今後、ローテーションの柱に期待できるだろう。しかし、この日もまたやらかした。今季11個目、日本タイ記録となるボークだ。

 どうしてこんなに同じ過ちを繰り返すのか。当初はボールをセットしてから始動が早いと言われたが、最近は「審判に目をつけられて、ぎりぎりセーフのものでもボークを取られている」という声も聞く。山田さんも同情派だ。しかし、チーム内にはこんな笑えない話もある。「息をする度に、“あの腹”が大きく動く。だからボークに見えるのでは」。山田さんにはやせたように見えても、やはりまだまだ…。

August 13, 2007 10:27 PM | トラックバック (0)

2007年08月06日

鳥谷成長の証、長期ロード午前中はトレ:町田達彦

 夏の長期ロードには、かねてから「死の…」とうたわれたように過酷だという説と、いや意外とそうでもないよという2説がある。最近では後者が幅を利かせてきたようだが、それでも大きく勝ち越した事実はまだない(今季は広島で3連勝スタートだけに、さてどうか)。

 プロ4年目のロードを旅する鳥谷は「いや別に、好きでも嫌いでもないです」と中間派を装うが、その根拠は「遠征先でも午前中にトレーニングとかはしてますし…」と甲子園とライフスタイルに差がないことを挙げる。確かに遠征先ホテルのエントランスで、トレーニングコーチやトレーナーを待っている鳥谷と遭遇する機会は多い。

 おぼろげな記憶だが、1年目か2年目に聞いたときは「ロードの方が楽。寝れますもん」。それがプレーヤーとして成長するに連れ、寝る間を惜しんでのトレーニングなどやるべきことの増加を感じさせる。ちなみに13年目の記者は、いまだに「寝れますもん」派。成長なし。ロードの方がロードー意欲が沸くっていうのはベタですか。

August 6, 2007 11:20 PM | トラックバック (0)