2007年04月23日
小嶋は逃げなかった:今井貴久
阪神の希望枠ルーキー、小嶋は公約を守った。シーズン前、「どんなに打たれた後でも取材に応じる」と報道陣と約束。巨人相手に3回3失点でKOされた22日の試合後も、申し訳なさそうな表情をしながら、質問にていねいに答えた。
選手が報道陣の質問に答えなければならない、という決まりはない。義務ではない。打たれた後に、話したいと思う選手がいるはずがない。それでも新聞やインターネット、テレビ、ラジオを通じてファンは生の声を欲する。21歳の若さで理解しているのだろう。
ヤンキース松井がそうだった。レッドソックス松坂も同じだった。的を外した質問にも、あざ笑うような態度は取らなかった。取材する側にも、相手を気遣う雰囲気が自然と生まれた。お互いを「認める」が空気があった。
学生時代まで野球をしていた記者は、プロ野球選手に尊敬の念を抱いている。自分のできなかったことを、している。だが負ければ、その現実をしっかりと伝える必要がある。負けたときにこそ、人間性がにじみ出る。小嶋は逃げなかった。尊敬は技術に対してではなく、心に向けられる。
April 23, 2007 03:29 PM
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