虎番ブログ

2007年01月29日

他人に弱み見せない坂のプロ根性:酒井俊作

 気づけば4年目のキャンプ取材に入った。沖縄である。キャンプインを控えた阪神の合同自主トレを追って、数日前から南国暮らしが始まった。さすがに馴染みの人や店も増え「お久しぶり」なんて言葉も交わすようになった。今年のキャンプは若手も多く、昨季、楽天から移籍した坂も沖縄本島は初体験だという。

 連日、有望株の若手選手とざっくばらんに話す「お茶会」が宿舎ロビーで行われている。坂も漏れなく登場。芯が強い若武者だと感じた。田尾監督(当時)の指導に反発したのは知られたエピソード。「教えてもらった打ち方を高校時代に試して打てなかったことがあったんです。だから『無理です』って直接言いました」。ストレートに気持ちをぶつけるのは誤解を招くこともある。要領よくかわすこともできるのに「持論」を貫くあたり、肝が据わっている。

 岡田監督に打撃センスをほめられた昨年の岡山・倉敷秋季キャンプ。左足が腫れ上がっていたが、隠し通した。「僕、トレーナールームに行かないようにしてるんです」。ホテル自室で1人、湿布を貼ったり、氷で冷やし続けたという。その言動からは、他人に弱みを見せないプロ根性を感じた。しなやかな打撃フォームは、どことなくイチロー似。21歳にして近鉄、楽天、そして阪神と3球団目。そんなニューフェイスの活躍を見守りたい。

January 29, 2007 11:18 PM | トラックバック (0)

2007年01月23日

井川、自分の1秒先を支配:今井貴久

 ヤンキース井川慶投手(27=阪神)のグラウンド外の行動に目を見張る。7、8時間の自主トレを行っている中、激励会出席や母校訪問の映像を良く見る。ニューヨークでの入団会見を終え帰国した直後でも、深夜のスポーツ番組に出演していたのには、頭が下がる思いがした。

 個人マネジメント事務所「クロス・ビー」によれば、本人に出演依頼の話をすると、ほとんど快く受けるという。同事務所にはロッキーズ松井稼頭央も所属。西武担当記者時代、彼は必ず足を止めて、報道陣の質問に対応した。多忙を極める中でも時間を割く井川に、松井稼の姿を見る。

 プロ野球選手には自分の時間は少ない。午後6時からのホームゲームなら、多くの選手は昼過ぎに球場にいる。オフには結婚式出席やメディア出演…。それでもできるだけ対応するのは、メディアを通してファンがいることを想像し、理解しているからと思う。

 野球でも無関係ではない。相手だけでなく自分の1秒先を支配する。井川は第三者に時間も想像力も委ねていない。

January 23, 2007 10:55 AM | トラックバック (0)

2007年01月15日

水落、小宮山が宝恵駕籠行列で神頼み:栗木一考

 正月明けのオフ期間は帰省する選手、暖かい土地で自主トレをする選手、イベントに参加する選手など様々。14日、若虎の水落と小宮山が兵庫・姫路の播磨国総社(はりまのくにそうしゃ)「初えびす祭」の宝恵駕籠行列(ほえかごぎょうれつ)に参加。歴代選手が1軍で活躍すると紙面でも紹介した。

 この日は他の取材が忙しく写真セクションからカメラマンの派遣はなし。自らカメラを手に行列の取材していると小宮山の背中に「SAKA」の文字。アレ!? 「KOMIYAMA」じゃない。聞いてみると「たぶん実家に忘れてきた。朝、水落に(虎風荘に)借りに行って貰った」と話した。実家から寮に寄って駆けつけた水落は「パシリに使われましたよ」と笑顔で皮肉った。同い年だから出来るわがまま。聞いてほのぼのとした。

 最高気温は9度。午前10時からスタートして午後3時までの5時間、2人は宝恵駕籠とともに揺られた。寒くないの? と聞くと水落がボソッと「実は冷え性なんですよね」と苦笑い。「でも根っからの祭り好きですから。あやかりたいですし」と笑顔を見せた。頑張る姿を見て「御利益通りに活躍して欲しい」と心底思った。

 ちなみに写真セクション時代から数えて4年連続で宝恵駕籠行列を取材している私。ちゃんと御利益通り活躍してるでしょうか? 神様。

January 15, 2007 11:25 PM | トラックバック (0)

2007年01月08日

畳み掛ける質問にも笑顔の今岡:町田達彦

 明けましておめでとうございます。昨年末は岡田監督の豪州家族旅行にお邪魔同行しての大みそか帰国。年明けの仕事始めは6日、三田市内で恒例の今岡トークショーだった。この手のイベントでこれまた恒例の質問コーナーが、シュールで秀逸だった。一部は紙面でも紹介したが…

 のっけが「打撃で一番大切なことは?」と切々と問う小学2年生。同じ年のちびっ子が「星野監督と岡田監督、どっちがやりやすい」と畳み掛ける。すると新婚男性が「奥様の手料理で好きなのは」とぐっと軟化してみた。こんなこと聞くか、という意外性の質問が対象者の素顔をえぐり出す。そんな取材手法を学んだ気になった。

 会場のすみから「やらせ?」と声が挙がったが、例えそうでも、どっかのタウンミーティングとはレベルが違う。困りきったように、それでも笑顔でファンに向き合う今岡に、あるべき姿を見た。ちょっと路線の変わった阪神報道…個人的にはこんな書初めでスタートしてみる。

January 8, 2007 12:02 AM | トラックバック (0)