虎番ブログ

2006年11月27日

虎番記者が決意「鳥谷には負けられん」:町田達彦

 高級ホテル、空港、ゴルフ場。何ともセレブちっくな施設が、野球担当にとってはオフの取材ポイント御三家と言われる。仕事場だけに言うほど楽しい気分にはなれないが、中でもゴルフ場へはテンションを上げて向かう。記者も下手の横好きでクラブを握るだけに、選手、コーチのスコアが個人的に非常に気になる。

 先方はどうとも思っていないだろうが、実は心燃やすライバルがいた。プロ3年目の鳥谷だ。昨春キャンプでゴルフの話題になり、当方がベストスコアで1だけ上回っていたことに胸を張った。「プロに入ってからゴルフを始めたんですから、そんな自分に負けたらダメでしょう」。さして悔しがらずにクールに言われ、勝手に「鳥谷には負けられん」と決意した。あれから2シーズン…。

 ほぼ野球づけの毎日を送りながら、若き好敵手は着実に腕前を上げているようだ。このオフには確実に抜き去られるムード。岡田監督に言わせれば「おれは3回目で100切ったけど。やっぱりセンスよな」。プロゴルファーが本気で練習したら、プロの投手からすぐにホームランを打てるのだろうか…。少なくとも新聞記者にはどちらもイバラの道だ。

November 27, 2006 09:35 PM | トラックバック (0)

2006年11月20日

「井川伝説」の真偽って何?:片山善弘

 井川って変人? ネットにはびこる「井川伝説」の真偽って? 都内某所。井川の代理人を務める弁護士先生と、そんな話になった。「どうも変なイメージが先行してるよね」。お互いしばらく考えた後「やっぱ変なヤツじゃない。むしろ好青年だよねぇ?」とうなづきあった。

 型落ちの国産車(庶民からすれば十分に高級車だが…)。小学校の卒業旅行前に買ったというボロボロの水牛の財布を愛用。井川ウォッチャーを1年続けた限り、少なくともこれらは本当だ。

 だが考えれば、これらのどこが変なのか。最新式ドイツ車に乗り、ブランド物で身を固める--。むしろ一流野球選手とはこうあるべきとの型に、我々が、はめたがっているだけではないのか。

 岡田監督は井川を「変なんかやない。いたって普通の野球少年やんか」と称した。「いつも財布に3000円の伝説? 自分の力でつかんだ金やないか。ほっといたれよ。じゃあ、いつも100万いれとかなあかんのかって話よ」と援護するのももっともな話だ。

 あくまで3000円はネット上の誇張だろう。だが自慢じゃないが、私の今の所持金は5000円だ(カードがある!)。井川と同じく腕時計だってしてない。携帯電話の画面表示で事足りる。そんなの締め切り時間が命の新聞記者らしくない! とでも言われようものなら、腹が立って仕方ないだろう。

 単なる無頓着なヤツとも思わない。熱狂的な虎党の視線に常にさらされていることもよく分かっている。だからこそ、ファンのイメージに合う、もう一人の自分を作り出すこと、自分らしくなくなることを恐れているようにも思う。

 高級車にプール付きの家。そんな典型的パターンの「メジャーリーガー井川」は今のところ想像付かない。愛称「だっぺ」。そんな飾らない、気取らない、ありのままの姿で、彼の言う「やり遂げる」日を楽しみしている。

November 20, 2006 05:03 PM | トラックバック (1)

2006年11月13日

今の井川ならメジャーも簡単には打てん:吉富康雄

 「今の井川ならメジャーでもそう簡単には打てんぞ。やっぱり気持ちなんやろうなあ。どうせなら、もっと早くなあ」。7日の日米野球登板を前に、岡田監督は苦笑しながら予想した。

 移籍容認ムードが漂い出したシーズン終盤、気迫を前面に押し出す井川“本来”の投球を見てきた指揮官は、日米野球での好投に自信たっぷりだった。5年連続フル回転してくれたエース。その価値、信頼は今でも変わらない。しかし、今季序盤のもたつきを振り返った時、岡田監督でさえも「気持ち」が入っていたかどうか、と思うところがあるようだ。

 10日の第2回交渉を経てポスティング制度でのメジャー移籍が容認された。黒田は広島に残留し、エースが流出する一大事。それでも岡田監督は達観している。それは「来季は井川抜き」を覚悟していたからだろう。

 今季中、井川のポスティング問題について聞いた時、岡田監督は容認と断言しないまでも「気持ち、モチベーションの問題があるからな」と言葉を濁していた。残留したとしても「気持ち」は持続できるのか。中途半端な状態でエースは務まるものではない。数字でははかれない現場ならではの感覚があったと思う。

November 13, 2006 04:52 PM | トラックバック (2)

2006年11月06日

ツ、ツイに…筒井が本格化!:町田達彦

 岡山・倉敷で秋季キャンプが始まった。投手コーチから肩書きの変わった久保チーフバッテリーコーチが期待感たっぷりに話していた。「岡山でやっているせいか、昨年より04年秋の雰囲気にすごく似ている」。

 昨年はV奪回後、短い期間ながら高知・安芸で秋季キャンプを張った。JFKが確立し、エース井川も早々とチーム残留を表明。金本、今岡の4、5番など改造打線がかっちり機能した野手陣も含め、レギュラー陣の層の厚さは歴然。底上げが急がれるキャンプ参加メンバーから「絶対レギュラーを獲ったる」の意気込みは希薄だった。

 それが今年はどうか。エース流出の可能性だけが原因ではないだろうが、選手1人1人の目の色が違うのだという。「2年前は球児、杉山、江草…みんなブレークしたからね」と久保コーチ。立場上、今秋注目の個人名を避けたコーチに代わり、記者の一押しは3年目筒井。鳥谷と同期、自由枠左腕がツ、ツイに本格化します。

November 6, 2006 11:16 PM | トラックバック (2)