虎番ブログ

2006年08月28日

球児「温かく見守ってほしい」と男泣き:町田達彦

 まずはお詫びと訂正、海より深い反省から。当コーナーで前回わたしが担当した7月24日付でこうのたまった。「オールスターがターニングポイントになる。球宴で勢いをつけて、ってパターン」。しかも球児投手を題材にして。はい、ものの見事な裏目、大はずれ、間が抜けすぎて弁解のしようもございません。

 と、今回でグジグジしようと思っていたら、27日巨人戦での球児の復活だ。しかも悔しい男泣きつき。「何のために投げているのかっていうのを分かって。温かく見守ってほしい」。ファンとともに、マスコミに対するメッセージだった。またも、勝手な終戦ムードを恥じる自分である。

 勝ってはしゃがず、負けて落ち込まず。先輩記者から鉄則として気構えを教わってきた。意外性こそがニュースだとも。決めました。下手な予測は断ちます。もう、思い込まない。試練の道を行く男のど根性もないし。そう言えば『巨人の星』リメイクだと、花形が主人公で。何とも予測できないことばかり。

August 28, 2006 04:45 PM | トラックバック (1)

2006年08月21日

虎戦士「あきらめない気持ち」が大切:酒井俊作

 両腕がヒリヒリ痛む。甲子園アルプス席の暑さは尋常ではなかった。週末から週明けにかけて、休日を利用して高校野球を3試合も観戦。早実OBの知人に誘われて、偶然にも決勝戦を再試合まで目撃できたのはプロ野球を取材している立場としても、貴重だった。

 20日決勝戦の延長15回表。早実のエース斎藤が球数170球を超えてから、その試合で最速の147キロを連発した。連日の連投でしかも炎天下。負ければ終わりという状況が「刹那」にさせるのか。将来有望な逸材の肩やヒジへの負担は大丈夫かと疑いもするが、勝負にこだわり、今大会で948球を投げ抜いた右腕の凄みには感服した。

 甲子園に対する虎戦士の関心も並大抵ではない。16日横浜戦の試合前。京セラドーム大阪の一塁側ロッカーから何度も絶叫が聞こえてきた。誰もがテレビに釘づけ。日大山形が今治西に2点差をつけられながら延長13回に逆転サヨナラ勝ち。亜大の同期生が高校野球部の監督をしているという赤星も「すごいね! ありえないでしょ。2点差を逆転するんだし」と興奮を隠し切れない。

 その境遇を思う。阪神は首位中日と大差をつけられ連覇は難しい状態だ。絶望的な立場に立たされたときに…。146試合の長丁場を戦うプロ野球と、1試合勝負の高校野球を比較することなどできない。だが「あきらめない気持ち」を保つことが、ときに信じられない展開に持ち込むのは間違いない。

August 21, 2006 09:44 PM | トラックバック (7)

2006年08月14日

残る中日戦「存在」見せつけて!:浜田 司

 大学時代、柔道の五輪金メダリスト古賀稔彦さんの講演を聞いた。「今の若者は、簡単に自分を諦めてしまう。自分で自分の限界を作ることほど愚かなことはない。君たちには可能性がある」といった内容だったと思う。元来が影響されやすい性質。何を思ったか、この業界を目指し、いつのまにか潜り込んで10年以上がたつ。

 古賀さん流にいえば、中日戦7連敗の阪神にも可能性は残っている。ゲーム差が8・5まで開き、「死に体」まで追い込まれた。連覇の可能性は限りなくゼロに近くなったが、諦めたら、そこですべてが終わる。

 「何を青臭いことを」と笑われるかもしれない。それでも来年、再来年とペナントレースは続く。中日にカモにされたままでは、今後が思いやられる。

 星野SDは先週の中日3連戦を前に「巨人や広島は阪神のことを『強くなったなあ』と見上げるようになったけど、中日は昔と目線が変わらない。ウチも強くなったという自負があるんやろ」と話した。残り9試合の中日戦では「意地」というより、「存在」を見せつけてほしい。組みやすしとナメられたままで、シーズンを終わってほしくない。たとえ優勝を逃しても、8・5から何ゲーム差まで縮められるか。そこに注目していくつもりだ。

August 14, 2006 07:54 PM | トラックバック (4)

2006年08月07日

心に響いた33歳中村豊のコ・ト・バ:片山善弘

 暑いぞ、暑い。炎天下でのグラウンド取材。30代半ば。「何してるのオレ、どうするオレ」。つい思ってしまう。目標が陽炎のようにぼやけそうに…。そんな時、33歳中村豊が大汗をかきながら走ってきた。今や虎の窮地を救う最高のバックアッパー。以下、同世代の私のハートに響いたユタカ君のコトバ。

 「暑いなあ。こんな暑いのに野球よくできるな」

 中村豊「野球が『好き』だからですよ」

 「そうか。でも、この世界でショックだったことがあるんよ。ドライに『お金のため』、『仕事です』って答える選手が意外に多かったこと」

 中村豊「う~ん、そりゃ家族もあるし生活は大事ですよ。でも給料のためだけじゃないですよ。絶対にありえない話ですけど、もし自分が弱いチームで3冠王とるとするでしょ。その方が絶対給料は上がるんですよ。実際、ボクが1番成績が良かった年、チームは最下位。それでも給料は上がって、まあその時はうれしかったんですけど、何かちゃうなと…」

 「えっ、何が?」

 中村豊「阪神に来て気付いたんですよ。たとえ守りだけとか、1打席だけでも、優勝争いして、その中で貢献できた方がうれしいなって。人を助けたり、誰かの役に立てるって素直にうれしくないですか? それとこのチーム、誰一人、優勝を諦めてませんよ。ボクには分かります」

 そっか。ファン、ナイン…誰か、のためか。そういや入社1年目、『あなたの記事に元気もらいました』って手紙、うれしかったなぁ。大事に机の引き出しにしまってたのに…おおっ、久しぶりに思い出したよ。ありがと、ユタカ君。

August 7, 2006 02:11 PM | トラックバック (7)