2007年02月05日
第138幕 「井川を待ち受けるメジャーの猛者」
井川慶投手が自主トレのためヤンキースのキャンプ地、米フロリダ州タンパに入った。
成田を発つとき、ニューヨーク行きの飛行機が出発する30分前に空港に到着するなど、いかにもマイペース人間らしい滑り出しを見せた。あたふたした旅立ちだったが、高校時代からメジャーを意識し、20勝した2003年オフからメジャー行きを求め続けてきた井川にとって、夢の舞台に飛び立つ思いはいかばかりか察するにあまりある。
しかし、その夢の舞台の向こうには、メジャーを席巻する猛者(もさ)たちが、腕をぶして待ち受けている。その猛者たちの長、レッドソックスの主砲、デビット・オルティスだ。昨年は本塁打、打点の堂々たる2冠王。メジャー最強の打者と恐れられている。しかも2004年の日米野球で来日した折に、対戦した井川から本塁打を放った。左中間に上がった飛球は思わぬ伸びを見せ、井川はメジャーのパワーをまざまざとみせつけられている。
そのオルティスに、井川について聞いた。
Q 井川を覚えてる?
オルティス 覚えてないね。
Q 日米野球であなたがホームランを打った投手
オルティス あ~。俺がホームラン打ったアイツか?(と、思い出した様子)
Q 井川が今年からヤンキースでプレーすることになった
オルティス えっ! なんだって!? そんな無茶だよ!! と、このまま彼に伝えておいてくれ。
Q 彼の印象は?
オルティス あんまり覚えてないけど、左投げだった?
Q 左対左だが打てる自信は
オルティス (自信ありげに)俺はこの野球で飯を食ってるんだ。自分の仕事をするだけだ。
Q 井川にメッセージを
オルティス この世界(メジャー)にいったん足を踏み入れたら「生き残る」ように努力することだ。フィールドで再会するのを楽しみにしている。だが、決して容赦はしないよ。
日米野球で、オルティスをはじめバリー・ボンズやライアン・ハワードという猛者たちと対戦した井川が、今度は舞台をメジャーの本場に移し相対する。ヤンキースとレッドソックスは因縁のライバルチームとあって、注目度も高い上、ア・リーグ東で同地区のため、両者の対戦カードは年間18試合が組まれている。井川との対戦を思い出したオルティスは「今度俺と対戦する時は気をつけろ」と早くも挑戦状を叩きつけている。
「井川対メジャーの猛者たち」。彼らの対決を想像するだけで興奮が抑えられない。
February 5, 2007 04:39 PM
