2006年10月07日
第130幕 風貌も態度も、新人らしからぬ新人
その風貌からはとても23歳のルーキー投手とは思えない。実年齢に10歳プラスしたとしても、全く違和感がない堂々たる「老け顔」のジャスティン・バーランダー。その彼が5日(日本時間6日)のディビジョンプレーオフで初マウンドを踏んだ。勝敗こそつかなかったが、ヤンキース相手に5回3分の1を3失点と合格点。ゲームメイクして立派に先発の役目を果たした。
今季は新人で17勝。ア・リーグ新人王の最有力候補にもなっている。デトロイトが誇る超特急軍団の一角を占め、これまでの最高スピードは101マイル。それだけでも驚きだが「僕がいくら101マイルを投げたってこのチームでは一番速い投手にはなれないんだ」と苦笑する。恐るべき21歳のセットアッパー、ジョエル・ズマヤがいるからだ。
そのズマヤはシーズン中に出した最速103マイルを、この日のディビジョンプレーオフのヤンキース戦でも連発し、おかげでバーランダーの101マイルはすっかりかすんでしまった。彼らはブロウンスキーGMの「とにかく速い球を投げる投手を探せ」という命令のもとで、発掘されてきたタレントで、今季揃って花開かせている。
デトロイトが躍進した点については「すばらしい監督(リーランド)がきたことと、ベテラン選手と僕ら若手のミックスがすごくうまくいっている」という2点をあげた。目標は?と聞いてみても「僕はあまり目標を作らないようにしている。一日一日を大事に、一試合一試合に集中してプレーしていくことだけを考えている」と地に足のついたお答え。
苦手とするバッターは、パワーヒッターより、コツコツ当ててくるイチローのようなコンタクトヒッターで、理由は「僕のスピードのある球を自分のバットに有利に使われてしまうから」。そのイチローとは「数回対戦して、何回も打たれてしまったね。まあ、イチローは、イチロー。いつもの彼だった」と、むしろ、打たれても仕方ないと妙に折り合いをつけているところなども、新人らしからぬ新人である。
October 7, 2006 02:40 PM
