2006年08月04日
第121幕 好調タイガースを支える驚愕の165キロ投手
両リーグを通じて70勝一番乗りを果たしたデトロイト・タイガース。この快進撃は30球団中唯一、3点台の防御率を誇る安定した投手陣が支えているといえる。中でも際立っているのが21歳で新人ながら、セットアッパーという重要な役割を見事にこなしているジョエル・ズマーヤだ。
今年4月3日にメジャーデビューすると、持ち前の剛速球で、ほとんど付け入るすきを与えないまま、後半戦に突入している。8月3日現在、44試合に登板。54・2回を投げて、奪三振67、防御率2・14。ピンチを背負ってマウンドに立ち、それを片付けてからクローザーに繋ぐ役目としては申し分のない数字といえる。
難点は四球が多く、剛速球投手にありがちな、三振もとるが四球も多いというパターンで自分を窮地に追い込むこと。だが、何と言っても常に99~100マイルという武器のストレートで相手を翻弄し「一人や二人歩かせても、後の打者を牛耳れば問題ないだろ?」といわんばかりの大胆な投球を披露している。
プロ入り2年目の19歳の時、1Aのウエストミシガンですでに102マイル(163キロ)を出し、当時から注目されていた。メジャーに上がった今年からはさらにその球速が増し、コンスタントに100マイル(160キロ)、101マイル(162キロ)と出せるようになってきた。
そしてついにアスレチック戦で自己最高の103マイル(165キロ)を記録したのだ。「自分でもちょっと驚いた」というその投球が、速い球を投げることへの快感に変っていく。「きちんと管理されたトレーニングで、体が出来てきたから」と、球速が増した理由を話しているが、速さはまだまだ増すと信じつつ、体作りにも余念がない。
少年時代から憧れを抱いてきた、ノーラン・ライアン、ランディー・ジョンソン、ロジャー・クレメンス。これら「超」剛速球投手に一歩でも近づきたいという思いが、投球の進化につながる。唸りを上げるズマーヤの剛速球は。今や、タイガース悲願の優勝に向けて、必要不可欠なものになっている。
August 4, 2006 06:25 PM
