2006年04月14日
第106幕 75億円契約のリー、恩返しは世界一
カブスのデレク・リー(30)が4月10日に6500万ドル(約74億7500万円)で2010年まで契約を延長した。つい5~6年年くらい前までは、どこか頼りない雰囲気を漂わせていたものが、今や75億円もの巨額のサラリーを手にする押しも押されもせぬスーパースターの仲間入りだ。父親のレオン・リーがロッテでプレーをしていた関係で、子供の頃から今日までのリーを知っている筆者も、何だか誇らしい気持ちにさせられた。
記者会見で「こんな契約がもらえるなんて夢のようだ」と喜びを語っていたリーにさっそく電話で「おめでとう」と伝えた。「川崎や横浜や神宮球場でチョコマカしていた子がこんなになるなんて…」と付け加えると「ハハハハ」と大声で笑い「僕が野球を始めたのは日本。小さなころからいつだって僕のそばには野球場があったよね」。と日本で過ごした時代を懐かしむように言った。
昨年は「3冠王」誕生か! と大騒ぎになる活躍をみせ、一躍注目のまとになっていた。結果的に3冠王こそ取れなかったが、打率3割3分5厘で首位打者に輝き、本塁打46本は2位、打点107は7位という素晴らしい成績を残した。「たしかにいい数字は残せたと思うけど、満足はしていない。まだまだやるべきことがあるからね」と、1908年以来、100年近くも見放されているワールドチャンピオン奪取に気持ちを向けている。
今季はWBCに参加したため2週間以上もチームのキャンプを離れ、開幕間際には祖父が心臓発作で倒れて緊急入院したため、故郷のサクラメントに一時帰郷するなど、シーズンに向けてじっくり調整する時間がとれなかった。それでも開幕するとガンガン打ちまくり、7試合を消化した12日現在、打率3割6分4厘、本塁打3、打点7と好スタートを切っている。
2003年、フロリダ・マーリンズ時代に、すでにチャンピオンリングを手にしているが、今年のキャンプ中には「リングで両手を埋めつくすのも悪くないよね」と屈託のない笑顔を見せていた。「目標は世界一。それが最高の評価をしてくれた球団に対する恩返しだと思っている」。世界一に向けて力強い言葉だった。
April 14, 2006 11:03 AM
