鷹番日記

2006年10月30日

1回しかない人生のために:梅根麻紀

 シーズン振り返ってどうだ?? 自分の評価はどうだ? 過大評価してないか? 首の皮一枚ギリギリでつながってとりあえず胸をなでおろしてるヤツは君じゃないか?

 偉そうに語るな、野球知らないくせにと思うだろう。でも、働く立場の人間はみな同じように思い当たることがあるはずだ。私は説教をしたいわけじゃない。問いかけだ。

 3年連続でプレーオフを落としたソフトバンク。しかもシーズン成績3位。間違いなく評価は下がるだろう、覚悟はしたほうが良い。

 すぐそばにいる人間は「来年は大丈夫だよ、今年も悪くはなかったじゃないか」という。実際言われてるだろう。当たり前だ、シーズン終わったのに気持ちにムチを打てないのが周りにいる人間だ。報道陣なんてもちろんそうだ。言えるわけがねー、嫌われたら話を聞けないんだから。

 秋季キャンプ、シーズンにすぐつながるわけじゃないけど手を抜いてないか? 「春季キャンプでアピールすれば大丈夫、苦手な課題は自主トレで克服してオープン戦にでて開幕1軍だったらいいや」なんてあまーいこと考えていないか?絶対何人かはいるだろう。決して口には出さないが。

 私は今宮崎だ。もちろん秋季キャンプの取材だ。はっきり言って高校まで野球をやった人間が1日練習を見たら「この程度の練習なんだ」と思うだろう。「危機感」が全く感じられない。私は実際感じない。「秋のキャンプだから」なんてのん気なこと思ってると後悔するぜ。

 「努力」は人それぞれだが、どの「努力」も必ず共通したものがある。「我慢」だ。「我慢」はつらい。「食べ物」「女の子」「夜遊び」など我慢する「事柄」もそれぞれだ。

 もっと考えてみないか。体力のピークはとっくにすぎてるのにそのことをカンタンに考えてるヤツいないか? トレーナーに甘えっぱなしでダメになったら「あのトレーニングでは」なんて心の中で人のせいにしてないか?

 なんでこんなこと書くかっていうとだな「恵まれてる環境に麻痺してる」って思うから。私はいつも思う。球場があること、移動バスがあること、食べ物も栄養管理されてること、デカイ宿舎があること、夜間練習場があること、ファンがいること・・・。

 昔はキャンプ終わってバイトしていたんだぜ、年俸が少ないから。いまはそんな必要ないほど最初にもらってる。昔に戻ることはないが恵まれてることを忘れてはダメだ。
 今の環境、選手だからあたりまえ・・・だけど。

 若い選手が多いからなお書きたい。本当に努力してるか? 身体能力を伸ばせるのはあとほんの数年なんだぜ。来年の今頃もしかしたらユニホームが着られないかもしれない。自分の目でたくさん見てきただろう? いいか? ホントに今しかないぞ。目の前のチャンスは。

 今の仕事、合ってるか? 向いてるか? 努力できてるか? 自分はどうしたいのか? 変えたい。だったら変えるには?

 選手だけじゃない、私もそうだ。何がきっかけで変わるか分からない。今から少し考えてみないか。これからのこと。1回しか無い「人生」のこと。

October 30, 2006 08:47 PM 投稿者:梅根麻紀 | トラックバック (12)

2006年10月23日

1年1年が勝負の年に:進 尚幸

 いやー、残念でしたねぇプレーオフ。海峡2つも越えて闘いましたが、最後は無念のサヨナラ負け。

 斉藤和投手がマウンドで崩れ落ちたのをファインダー越しに見た時は、取材慣れして、スレてる僕も久しぶりにグッときてしまいました。

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 3年連続プレーオフ敗退、もちろん3年連続で取材してるんですが、何か上手く表現できなけど一番悔しい思いが残ったなぁ。選手のそれとは比じゃないんでしょうが。来年こそはビールかけに入りたいもんですね。頑張ってもらいましょう。

 シーズンが終ってしまうと、惜しまれながらも球団を去る人が出てきます。今年もすでにコーチ陣を含め数人の選手が退団。寂しい季節です。そしてソフトバンクではついに、僕と同級(1971年生まれ)の選手がチーム最年長となってしまいました。

 先日、西戸崎室内練習場へ取材に行った時のこと。田之上投手に会ったので「とうとう最年長になっちゃったね」と声をかけると「そうっちゃ、それなんよ」と笑顔で応え「俺が先陣きって球団事務所に行かないけんって思いよったんやけど」と。

 シーズンが終って球団事務所に呼ばれる=自由契約。覚悟しとったってことですね。「こうなったら40歳まで現役で頑張ろうやー」と言うと「そうね。そりゃそれが一番やけど、まずは来年よ来年」と田之上。そうやんなぁ~。まずは来年よなぁ。ここからの1年1年は、毎年が勝負の年になるのか。

 確かに体力の衰えってのを感じる時があるもんね。20代とは明らかに違う。体力の衰えは何でカバーするのか。技術かな。いや王監督は色紙に「気力」って書くぐらいやから、やっぱり最後は気力?
 来年は亥年、ってことは年男やん。頑張らないけんね。

October 23, 2006 08:25 PM 投稿者:進 尚幸 | トラックバック (3)

2006年10月16日

まだリストラの星は輝く:石田泰隆

 思いもよらぬ通告だったと思う。15日、ソフトバンクはチーム最年長投手の吉田、チーム最年長野手の大道ら5選手に対し、戦力外通告を行った。その中に、プロ17年目の宮地克彦外野手(35)の名前もあった。

 宮地は03年オフ、西武の戦力外通告を受け、テスト入団でダイエー(現ソフトバンク)に入団した。移籍1年目は93試合に出場し、打率3割1分をマーク。昨年は自身初めてシーズン規定打席に到達するなど、打率も自己最高の3割1分1厘を残した。初タイトルとなるベストナインにも選出されるなど「リストラの星」として話題を集めたが、今季の出場試合はわずか48試合。打率も1割5分5厘と、シーズンの大半を2軍で過ごした。

 戦力外通告を受ける2日前(13日)の夜。宮崎で行われているフェニックスリーグ(秋季教育リーグ)にともに参加していた鳥越、井出、田之上とともに、宮崎市内の飲食店で1杯かわした。ともに71年生まれ。グラウンド外でも親交が深い仲間との会話では「これが4人そろって、最後の食事にならなければいいな」「来年も頑張ろうな」と来季の巻き返しを誓い合ったという。それが・・・。

 宮地にとっては03年オフに続き、2度目の戦力外通告。1度、地獄からはい上がってきた男は、簡単に野球への道をあきらめることはない。移籍を含め、現役続行に執念を燃やした。「福岡で燃え尽きることができず、残念。野球への情熱はまだ、冷めることはない。むしろ、また野球に対しての思いが強くなった。自分には野球しかありませんから」。

 実力主義がプロの世界といっても、自分の生活する道を他人に閉ざされることは、どれほど辛いものか想像を絶する。怒りにも近い感情を覚えるはずだ。だが、宮地は違った。「ダイエー最後の年に拾ってもらって、3年間しかプレーできなかったけど、福岡では素晴らしい野球人生を送れた。福岡のファンは熱いし、野球に対する情熱のあるところだった。もう1度、奇跡を起こしたい」。

 宮地は好き嫌いなく、誰とでも気さくに話した。野球も妥協を許さず、必死に練習した。まだまだ野球人・宮地克彦を見ていたい。

October 16, 2006 11:00 PM 投稿者:石田泰隆 | トラックバック (10)

2006年10月10日

またチームが変わろうとしている:中村泰三

 ソフトバンクが、プレーオフ史上初となるシーズン3位からの第2ステージ進出を決めた。柳瀬、藤岡のルーキーセットアッパーコンビに、二塁手の本多、第3戦で代打同点打を放った稲嶺、とニューフェースが、この大舞台でその才能を開花させているのが特徴的。若い選手は時に周囲の予想をいい意味で覆す結果を残す。その結果を自信にして、また結果を出す。その好循環がチーム成績に反映され、チームの勢いを生む。低迷しているチームが快進撃を見せるとき、そういう現象が起きる。

 99年のダイエー初優勝もそうだった。中継ぎで14勝をマークした篠原、先発で初の2ケタをマークした星野、永井、と彼らは2年目の選手だった。野手では当時、小久保、城島、松中、井口らがいた、強力打線に、弱点とされた投手陣が勢いを付け、初優勝の重圧も難なく跳ね返した。

 99年の初優勝からチームは強くなった。そして変わった。選手の意識もそうだし、ファンが飛躍的に増えたのも事実だ。それに、われわれマスコミの対応も変わった。環境も変わった。今ではセクハラで球団を去った、ダイエーの元オーナー代行も当時は権力を着々と蓄えていった時期だった。試合中にもかかわらず、選手サロンにプライベートの女性を招き入れ、試合終了直後にはウイニングボールに選手にサインを書かせ、記念撮影までしていた。試合前練習でベンチに客人を入れるのも日常茶飯事だった。「結果さえ出せば何をしてもいい」。過去のホークスにはそんなおごりがあった。

 常勝軍団と言われたホークスが、主力選手が1人、また1人と去った元凶はそんなところにあった。今季はシーズン3位。そのチームが若手選手の息吹によって、プレーオフでは快進撃を見せた。新たなチームに生まれ変わろうとする今こそ、チームには頑張ってほしい、と思う。チームが強くなるのは何もグラウンド上だけではない。

October 10, 2006 11:18 PM 投稿者:中村泰三 | トラックバック (12)

2006年10月01日

日本シリーズでユニホーム姿見られるかも:梅根麻紀

 良かったね。監督が帰ってきたよ!!最終戦セレモニーではグラウンドであいさつをして元気な姿を見せてくれました。

 この日の楽天との最終戦、勝ってほしかったなあ。やっぱ負けて花火バンバン鳴っててもなんだかねえ。

 2年前はプレーオフなんてないほうがいいなんて意見が多数だったが(1位通過だからそりゃそーだ)、今季は完全にその制度に助けられた格好になったよね。しかもこの制度は今年で最後やし。

 みんなが気になるのはプレーオフのとき監督がベンチに入るか入らないかだよねー??。最終戦では少しサイズダウンした監督のために新しくユニホームが用意してあったんだって。そんな話聞くとドキドキだよね。

 監督の昔のトレーディングカード見たらふっくらしてる。そういえばキャンプでオナカのこと気にしてた(笑い)。今はスリムになったからオナカすっきりだ。パンツ姿が以前よりステキだもん。これは本当だ。

 10月1日は雁の巣球場で2軍の最終戦があった。中日と。先発は寺原君。監督が自宅でじっとしてるはずがないよね(笑い)。

 もちろん現れた。試合前に来てスタッフと話をするために部屋から部屋へ。忙しいぜ。そして試合。じっくり寺原君の投球を見た。

 5回安打無失点。ないすぴっちんぐ!「2軍相手だからねえ」なんて言う人いるけど打たれるときゃあ2軍でも1軍でも打たれっからね。2軍で打ち込まれたら止まらないヨ。

 監督から見ても良かったみたいだから本人と小部屋で話をしていた。盗聴器つけてえなあ、聞きたいなあ(笑い)。

 試合が終わってほとんどのスタッフやナインとあいさつするのに行ったり来たり。帰るのかなあって思ったら。「久しぶりに来たらね、いろいろやることあるんですよ」、ニヤリと笑って今度はイベントの打ち合わせ。んでもって試合後の練習を全部見た。

 バットを持って秋山幸二2軍監督に熱く語っている。野球に対する情熱は病気も負けたようだ。すげーなー。私が監督だったら自宅でお菓子食べながら密かにDVDでも観るな、本当に。

 さんざん報道陣が追い掛け回したが、最後に「何かありますか?」低い声でどっしりと言われると・・・「何も聞けねーっ、オーラにやられるーっ」。

 いつでも、どこでも、どんな状況でも監督はすごい。地球が爆発しますって言ったって動じない気がする。また来シーズン、新幹線を待ってる監督の仁王立ち見たいなあ。

 日本シリーズまで行ったら監督のユニホーム姿、見られるかもねーん。みんなソフトバンク応援しようぜ!!。

October 1, 2006 11:54 PM 投稿者:梅根麻紀 | トラックバック (11)