鷹番日記

2007年08月22日

松中の指が天を指せば:押谷謙爾

 松中の「異変」に気付いたファンも多かったと思う。21日の西武戦。2回に先制の15号ソロを打ったときだ。悠々とダイヤモンドを1周し、4つ目のベースを踏んだ後だ。人さし指で天を突き刺す、開幕から続けてきたあの決めポーズがなかった。ヤフードームでは110日ぶりの本塁打。あまりのブランクで忘れてしまったわけではない。実は18日のビジター楽天戦でも「儀式」を封じている。

 松中 1番を目指して(ポーズを)やろうと思ってきたけど、20本や30本も打ってるわけじゃない。謙虚になって、大事なところで(本塁打が)出れば、また自然とやるかもしれない。

 打率2割6分2厘。本塁打は15本。復調気配とはいえ、本塁でのパフォーマンスも取りやめてしまうほど、本人は納得していない。

 4年3カ月ぶりに4番をはく奪された8月8日の西武戦。試合前、松中の顔色は悪く、体からは陰のオーラが出ているようだった。前日7日はプロ初の1試合4三振。逃げ出したいくらいの屈辱だったに違いない。グッドウィルドームの大型画面では自分の三振ショーが映し出されていた。印象的だったのは、松中がうつろな目ながら視線をそらさず、見ていたこと。むしろ目に焼き付けようとしているようだった。

 休日返上のトレーニングを続けるなど、不振脱出へ練習、練習の毎日だ。王監督は「明けない夜はない」とよく言う。復活を告げる、あのポーズがよみがえるのか。シーズンも残りわずか。優勝争いはその人さし指の動向にもかかっている。【押谷謙爾】

August 22, 2007 01:26 AM 投稿者:押谷謙爾

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