鷹番日記

2007年10月02日

オリックス水口の引退に思う:石田泰隆

 2日の試合後、試合のあった京セラドーム大阪でオリックス水口選手の引退セレモニーが行われた。プロ生活17年で通算1561試合に出場し、通算打率2割6分9厘、53本塁打、417打点の成績を残し、一線から身を引いた。リストの柔らかな打撃、打球の方向を読んだ巧みな守備は、多くのプロ野球ファンに強い印象を残した。

 プロ野球担当記者になって4年。こういう現場に居合わせたのは、今回が初めてだった。試合後の取材があったため、引退セレモニーは当然ながら最後まで見ることはできなかったが、ファンの前に立ち、自分の言葉で「引退」を伝えられる選手というのは、本当に限られた選手だけだ。ファンの惜しみない拍手の中、引退スピーチで涙を流していた水口選手を見て、改めてそう感じた。

 明日3日は、高校生ドラフトが行われる。新たな選手が入団してくるということは、退団しなければならない選手も必ず出る。そのほとんどが自らの決断ではなく、球団から「解雇」という形で球界を去らなければならない。「自分で引退を決められる選手というのは、本当にひと握りなんだよ。だれもがそうできることじゃない。それが嫌なら、自分が頑張るしかない。要は自分次第ってこと」。現役時代、歴代13位の437本塁打を残した秋山総合コーチの言葉だけに、重みがある。

October 2, 2007 10:35 PM 投稿者:石田泰隆

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