2007年08月27日
現役時代を思わせる打球:石田泰隆
思わず見とれてしまった。福岡ヤフードームでピックアップ練習が行われた24日。練習が終了すると、秋山総合コーチはおもむろにバットを手にし、打撃ケージに入っていった。
02年に引退し、もう5年が経過した。だが、打席からは現役時代を彷彿(ほうふつ)とさせる力強い打球を連発。もちろん、スタンドインも“披露”してくれた。それもギリギリに飛び込む左翼席への本塁打ではなく、左中間席へと運ぶ完ぺきな1発だ。幼少時、好きなプロ野球選手の1人で、テレビ画面でしか見たことのなかった「アーチスト秋山」の打撃を、しっかりとこの目に焼き付けた。と同時に「やっぱりまだ現役でやれるでしょ」とつぶやいてしまうほど、心底魅了された。
私だけではない。打撃ケージの後ろから見ていた森脇、杉本、高山コーチら首脳陣も、秋山コーチの現役復帰を“熱望”した。特に80年代、ともに西武の黄金時代を支え、秋山コーチの全盛期を知る杉本、高山両コーチは「全試合出るのは難しいけど、代打専門なら絶対にやれるよ。現役選手と遜色(そんしょく)ないもん」と口をそろえた。社交辞令などではない。それほどインパクトのある打球を、次々と放っていた。
当の秋山コーチは「現役? 無理。現役の投手が本気で投げた球に、バットが当たるわけねえじゃん」と即答。続けて「それよりも、今はそう言われる打球を飛ばす選手を、1人でも多く育てることがオレの仕事。松田とかね。アイツはいいもの持っているし、楽しみだよ」と返された。
チームは27日現在、首位日本ハムに3・5ゲーム差の3位につける。残りは31試合。小久保の負傷離脱はチームにとって大きな痛手だが、日本ハムとの直接対決を7試合残していることを考えれば、十分逆転可能な数字だ。王監督の掲げる「9月攻勢」には、どうしても「ニューヒーロー」の存在が必要不可欠。その役目を松田に担ってほしい。秋山コーチの言葉には、2年目スラッガーに寄せる期待を感じずにはいられなかった。
August 27, 2007 11:51 PM 投稿者:石田泰隆
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