鷹番日記

2007年06月19日

もがき苦しむ左腕に休みはない:石田泰隆

 気付けばもう、開幕から68試合を消化した。交流戦も残り2カード(横浜、中日)4試合を残すのみで、シーズンも残り半分となった。現在ホークスは、首位ロッテを3ゲーム差で追い掛ける3位と、開幕前には想像もできなかったほどの苦戦を強いられている。

 中でも今季、プロ入り以来、最ももがき苦しんでいる選手の1人に和田投手が挙げられる。入団から4年連続2ケタ勝利を継続中。この記録はホークスでは故杉浦忠投手以来45年ぶり、現役でも入団から5年連続2ケタ勝利を継続中のヤクルト石川がいるだけと、それだけ価値のある記録だが、今季の和田はここまで5勝5敗。なかなか白星先行といかないのが現状だ。

 出足は最高だった。プロ入り初めて開幕3連勝を記録。4月中旬には背部の炎症で1度登録を抹消されたが、5月10日の日本ハム戦では今季初完投勝利を記録。4勝目を手にし、2ケタ勝利どころか、シーズン14勝という自己記録の更新にも期待が高まった。だが、そこからプロ入り自己ワーストの4連敗を喫するなど、暗闇に突入。その間、打線の平均得点は1・75点。連敗脱出となった今月11日の阪神戦(甲子園)でも、味方の得点は1点とまさに孤軍奮闘状態だ。

 それでもこの男は、勝てない理由をすべて自身に押し付けてきた。「味方が点を取ってくれる前に、自分が失点してしまうからいけない。これが今の自分の実力。プロに入っていまが一番苦しいけど、これを乗り越えないと先はない。悩むヒマがあったら、練習するしかない」。

 先日17日の巨人戦でも8回1失点と好投したが、打線の援護がなく、勝利投手にはなれなかった。試合後は、いつものようにトレーニングを行い、球場を出たのはこの日も午前0時を回っていた。先発投手は登板2日後に休養日を設けられているが、和田が今年完全オフを取ったのはわずか2日だけ。ほぼ毎日、体を動かし続けている。理由はただ1つ、勝利に飢えているから。この努力が報われる日が必ず来ると信じている。

June 19, 2007 02:49 PM 投稿者:石田泰隆

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