鷹番日記

2007年02月20日

温かく見守っていきたい:石田泰隆

 外国人の実力は、シーズンに入るまで分からないとよく言われるが、まさにその通りだと思った。移籍したズレータに代わって、今季ホークスに新加入したアダムとブキャナンの両外国人だ。

 とくにブキャナンについては、我々報道陣の中からも「大丈夫?」という声が上がるほど、動きが悪かった。助っ人外国人にしては割と足の動くアダムに対し、ブキャナンの方はお世辞にも「やってくれそうやねー」と期待を寄せられるほどの動きを見せていなかった。あるコーチは「ホワイトの方がやるんじゃないか」と、ソフトバンクの新携帯電話のCMに出てくる助っ人外国人を引き合いに出す皮肉っぷりで、評価を下していた。

 193センチ、104キロの体格を誇り、ズレータ級の打撃が自慢の持ち主。と思いきや、これまた意外にも打球が飛ばない…。フリー打撃では高々と打球を打ち上げるが、フェンス手前で失速。力があるのかないのか、いまだつかめないでいる。あれほど高く打球が舞い上がるのだから、力があることには間違いないのだろうけど。

 シート打撃、紅白戦でもなかなかバットにあたらず、三振のオンパレード。恵まれた体格を生かせずに苦しむブキャナンに対し、さすがの王監督も業を煮やしたのか、キャンプ中盤を越えた17日にようやく直接指導に乗り出した。身ぶり手ぶりを加えた、1時間にもおよぶ熱血指導でブキャナンを再生。翌日の紅白戦では1本塁打を含む3打数3安打3打点ときっかけをつかませた。王監督は「良かったね、本塁打が出て。外国人に関しては時間をかけなきゃいけないからね」と安ど感の表情をのぞかせた。

 いよいよキャンプも20日から最終クールに突入する。約1カ月後の3月24日にはもう、シーズンが開幕する。現段階でブキャナンが“優良助っ人外国人”か否かは定かではないが、やってくれなくては困るし、異国の地で成功を収めてほしいという気持ちも強い。ファンの皆さんもすぐに結果を求めるのではなく、温かく、動向を見守っていきましょう。

February 20, 2007 02:06 PM 投稿者:石田泰隆

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