2006年02月27日
飛躍の前の静けさだと思いたい:石田泰隆
宮崎キャンプも終わり、いよいよシーズン開幕へ向けた「本当の戦い」がスタートした。昨年以上の成績を目指す人、けがからの復帰を目指す人、新しい戦力…。それぞれプロセスは違うが、目指すところは「日本一」。これだけははっきりとしている。
今年のチーム方針に「若手育成」が掲げられている。その中、宮崎キャンプでもっとも注目を浴びたのが、3年目の城所龍磨外野手(21=中京)だ。03年度ドラフト2巡目で入団。遠投120メートル、50メートルは6秒を切る俊足の持ち主で、素質はピカイチだ。初めてA組(1軍)に招集された今キャンプの紅白戦、練習試合の通算打率は6割1分1厘(18打数11安打)。首脳陣の評価もうなぎ上りだった。
だが、その城所がいま、プロの壁にもがき苦しんでいる。「1番中堅」で出場を続けるオープン戦では、3試合で13打数1安打。26日の西武戦(熊本)では人生初の1試合4三振を喫するなど、調子は下降気味。キャンプ中は「自然と体が反応して、バットがスムーズに出る。何か自分でもつかんだ気がする」と威勢よく話していたが、その26日の試合後には「何をどう修正すればいいかが分からない。頭がパニックじゃないけど、どうすればいんだろう。ヤバイっすね」と渋い顔を浮かべた。
「早いうちに自信を取り戻してくれればね。これからは一線級の投手がどんどん出てくる。それまでに自分を取り戻し、本来の城所で勝負できるようになってほしい」。“秘蔵っ子”の不調に島田外野守備走塁コーチも心配を寄せたが、こうも付け加えた。「あいつの一番の持ち味は人を食ってかかるところ。それを思い出せばね」。
何かちょっとしたきっかけで人は、ガラリと変わることがある。それは1本の安打でもあり、1つの凡打でもあったりする。そのきっかけが早く、城所に訪れることを願っている。勢いさえ取り戻せば、この男に怖いものなどないはずだ。
February 27, 2006 10:55 PM 投稿者:石田泰隆
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