鷹番日記

2007年04月23日

江川が2軍降格の夜に言われた言葉:中村泰三

 プロ3年目で初の開幕1軍をつかんだ江川智明外野手(20)が、18日に出場選手登録を抹消された。17日の楽天戦後、首脳陣に2軍降格を通達された。13日のオリックス戦では8番左翼でスタメン出場し、プロ初アーチを含む4打点の活躍を見せていた。「かわいそうに」と同情する選手もいた。江川に代わって昇格したのはアダムだった。レギュラーの柴原が調子を落としたため、右投手の場合は柴原、左投手の場合はアダムをスタメンで起用する方針になったという。経験と実戦の両方を兼ねていた江川は、降格対象の一番手に上がった。

 ただ、秋山総合コーチは違った。「お前があそこで打っていればな」。江川は14日のオリックス戦も8番左翼でスタメン出場したが、2打数無安打。「1本打ったから終わりじゃない。これはシーズンなんだ。何でもいいから結果を出していかなきゃ。お前の立場ならな」。降格を通達された夜、秋山コーチは食事の席で江川にそう諭したという。そして土産も持たせた。「しっかり体を鍛えてこい。小久保にしろ松中にしろ城島にしろ、みんな1度は筋トレで体を大きくした。おれも鍛えた。お前も1軍で通用する体をつくって来い」。江川は「自分の力が足りないことは分かりました。秋山さんの言葉を忘れません」とその言葉を胸に刻み、杜(もり)の都を後にした。

April 23, 2007 09:10 PM 投稿者:中村泰三

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