鷹番日記

2007年01月08日

初心わするべからず:中村泰三

 さて、お正月気分もそこそこに、ソフトバンクの選手は3月24日の開幕戦に向け、すでに動き出しています。5日には松中がグアムへ、6日には和田が宮崎へ、7日は小久保、斉藤和、江川がアリゾナへ、とそれぞれの自主トレ地へ出発。すでに始動している選手もいます。その先々で取材をしてますが、5日には小久保の地元、和歌山で少年野球教室を取材しました。

 10年前とは違うのは、選手が寸暇を惜しんで練習する態度と、ファンサービスに取り組む姿勢です。人気選手になればなるほど、オフは多忙を極めます。テレビ出演、取材、CM撮影、イベント、トークショーなどの出演…。その合間にも個人的な用事、例えば地元での関係者、支援者へのあいさつ回りなど、外せないスケジュールも入ります。それでも今回の小久保同様、選手たちは「野球教室」には積極的に参加します。未来の社会、また野球界を背負う子供たちに夢や希望を与えることが、プロ野球選手の責務だと感じているからです。

 小久保が野球教室で見せた笑顔は本当に無邪気で、取材をしていても、すがすがしさを覚えました。約3時間の触れ合い。約600人の選手全員が参加できるようにキャッチボールを1球づつ行ったり、バットや手袋、球団グッズをプレゼントする抽選会を企画するなど「思い出ができるように」(小久保)と、その工夫も随所に見えました。ただ、1つ気になったことがありました。野球教室の閉会式でのこと。小久保のあいさつ中に、その大切なメッセージも聞かず、背を向け、帰り支度をするチームがいました。

 以前と違い、プロ野球の情報量が増え、選手との触れ合う機会も多くなりました。そこにはマスコミの取材、球団の依頼に協力し、ファンサービスにも率先して努める選手の配慮があります。オフの限られた時間の中で、翌シーズンに活躍するために練習したい、家族サービスをしたい時間を、われわれに割いているのです。

 気になった野球少年たちも、会場入りしたとき、プロ野球選手を生で見た瞬間は感動を覚えたでしょう。初心わするべからず。自戒を込めて書いてみました。

January 8, 2007 02:28 PM 投稿者:中村泰三

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