2007年09月14日
プロのカベ
~サーパス(オリックス)・岡田貴弘選手~
ウエスタン・リーグ、59試合に出場。204打数、49安打。打率・240。本塁打4、打点23。プロ入り2年目のサーパス(オリックス)岡田貴弘選手(19)。今季9月8日現在の成績である。履正社出身、高校時代からナニワのゴジラといわれ、ヤンキース・松井に憧れて入団。背番号55。今年は飛躍の年と期待された。キャンプでは1軍に抜擢、コリンズ監督から一塁手専任、清原の後継者とまでいわれた。結果はこの成績。伸び悩んだ。苦しい1年だったが光は見えてきた。今、上昇ムードである。
試合前のバッティング練習を見ていると、バットがインサイドからスムースに出ている。感じはいい。私の目には好調と写った。ゲームは、サーパス1点リードで淡々と進んだ。9回だった。岡田の真価を問う場面がやってきた。阪神のマウンドにはジャンがいた。1軍でも勝ち星を挙げている投手だ。ランナー一、二塁。ジャンが投じた外角ストレート。練習時と同じように、スムースに出たバットで捕らえた打球は、左中間を完ぺきに破った。2点二塁打。勝負を決める貴重なタイムリー打。住友監督が「いまは自信を持って打っていると思いますよ」という期待の一打である。
同監督と話をしているところへ、その岡田がやってきた。「今年はいろいろあったけど、よう頑張ったよな」。笑顔で話しかける監督。神妙に相槌を打つ岡田の、あまりに対照的な表情が、今季の2人の関係を浮き彫りにしているような気がした。「前半はねえ。だいぶ干したんですよ。ゲームでも使いませんでした。まあ、いろいろありまして」(同監督)。おそらく野球を甘く見ていたに違いない。野球に取り組む姿勢に疑問を感じたのだろうが、首脳陣の厳しい指導は、いい方向に導いた。
岡田は「ホームラン数だけではなく、成績には全く納得していません。技術的なことだけでなく、精神面からすべてがダメでした。野球はもっと頭を使わないといけないし、かりに失敗しても根拠のあるものにしておかないと。次に進めません。そういうことがやっとわかってきました。最近になってボールとの距離が取れるようになりましたし、調子はよくなりました」と語った。今、死に物狂いでで頑張っている。その努力が報われてきた。野球に集中しろ。継続は力なり。その結果が成長につながる。
辛抱強く、根気よく、我慢して指導してきた。力をつけてきた岡田がそこにいる。住友監督は、1軍昇格をいまから楽しみにしている。「やっと良くなってきましたね。ウエスタン・リーグはもう終わりますが、ファームにはまだ、フェニックス・リーグはありますし、秋季キャンプもある。岡田がいまのまま野球に取り組んでいけば、来年は実力で1軍へ行けますよ」と太鼓判を押した。岡田よ、楽な人生など、どこにもない。
September 14, 2007 12:00 PM
