2007年07月19日
3拍子揃った好素材
~ソフトバンク・福田秀平内野手~
プロ入りして、父親に義足を購入した“孝行息子”。福岡・ソフトバンクに入団した福田秀平内野手(18)。動きはキビキビしている。ハツラツとしたプレーには若さがある。見ていて気持ちいい。好感が持てる。さすが、今年の高校生ドラフト1位選手。多摩大聖ヶ岡出身。試合でのプレーには、己をアピールしようとする前向きな姿勢がうかがえる。180センチ、72キロ、バランスのとれた体形。50メートル走は6秒00、ベース1周14秒00と足は速い。目指すは“ムネリン”こと、チームの先輩、川崎宗則選手だ。
ユニホームの着熟(こな)しも、ムネリンスタイル。ズボンの裾はヒザのわずか下。ストッキングを大きく見せる昔風。『まだ実力は到底及びません。失礼だと思いますが、目標はやっぱりムネさん(川崎)なんですよ。だから、少しでも早く近づき、同じレベルとはいかないまでも、同じグラウンド内でプレーしたいんです』。夢はデッカイ方がいい。スタープレーヤーに追い付き、追い越すためには、成功するという結果より、努力する課程を重視することだ。人一倍の練習が要求される。厳しい練習に耐えるしかない。
『これまで何人もの高校生の新人を見てきましたが、福田の場合、順調にきていますね。ゲームにはまだあまり出ていませんが、こうしてウエスタンにしても、チームに帯同しているのは、順調な証拠なんです』と見ているのは、山村バッティングコーチ。さらに、こう付け加えた。『いいセンスしていますよ。足も速いし。足の速い子は足腰が強いから、動きが機敏ですね。スイッチヒッターというのも首脳陣にアピールしていく武器になります。現状は、やや左の方がいい感じで打っていますが、まだまだこれからの選手ですから』。じっくり鍛えていく方針だ。
高校通算38ホーマーを放っている。走、攻、守3拍子揃った素材の持ち主。私の目の前で、左打席ではバント安打。右打席では甲子園球場の左中間最深部へ。あわやホームランかと思わせる大飛球を放った。阪神、赤松の好捕で記録的にはただの中飛に終わってしまったが、甲子園以外の球場であれば間違いなく、スタンドインしている。『入ったかと思いましたが、甲子園は広いですね。ちょっと逆風でもありましたが…』。打球の飛んだ方向に目をやり悔やんでいたが、ウエスタンでの、プロ入り1号ホーマーが現実となる日は近い。
ゲーム終了後、山村コーチ、鳥越内野守備走塁コーチに、いろいろアドバイスを受けていた。吸収することは多い。何事も勉強だ。『僕の場合、現時点では、順調だとかいう以前の問題だと思っています。技術、体力、スピード、すべてに力不足です。とにかく練習あるのみです。阪神の野原とか、中日の堂上なんかは、何試合も続けてスタメン出場していますが、僕はまだそこまでいっていませんから』。同じ高校生ドラフト1位選手の動向は気になるようだが、焦りは禁物だ。夢を追い続ける勇気を持って野球に取り組め。苦しみの向こうには夢がある。
July 19, 2007 03:34 PM
