2007年06月22日
甲子園大会の怪物
~中日ドラゴンズ・平田良介外野手~
1試合3ホーマー。高校3年、夏の甲子園大会。準々決勝の東北戦で清原(オリックス)と並ぶ大会記録を樹立。あの華々しい活躍は、いまだ記憶に新しい。大阪桐蔭のスラッガー。昨年の高校生ドラフト1位で中日に入団。2年目を迎えた平田良介外野手(19)。1年目は、いきなり肩痛におそわれた。全く投げられない時期があった。バッティングもできない。早々に試練にぶち当たったが、もう肩は完治した。さあこれからだ。何事にも負けるな。
気持ちの切り替えが早いのか。それとも、物事にこだわらない性格なのか。現在の表情にはくよくよした様子はない。昨年の今頃と、今年の気持ちに違いがあるだろうと思って、心境をたずねてみると「いや、あまり変わってないですよ。同じ気持ちでやれていると思います」だった。6月20日現在の成績は、33試合に出場。100打数、30安打、打率が・300。2ホーマーを放って11打点。我々が持つ平田のイメージからすると、満足のいく数字ではない。それでも、3塁打2本、2塁打3本、42塁打で長打率の・433には、その片鱗は見られる。
前に出てきた談話もそうだが、話を聞いていると、ちょっとひっかかる言葉が出てきた。「練習がキツイので、練習で疲れて試合でいい結果が出せない」である。これは、もうレギュラーポジションをつかんだ、チームの中心選手であれば許される話しだが、若い選手の言うセリフではない。成長途上の選手は、自分をとことん追い込み、人一倍練習するのが本来の姿だ。練習はいやいややっても進歩はない。練習でもできないことが、試合でできるはずがない。厳しい練習は自分のために必要不可欠なのだ。甘い考えは捨てろ。
辻2軍監督の目はこうだ。「平田ですか」と言ったあと、ひと呼吸置いてからこう言った。「まだ、プロになり切っていないね。やる気というか、前向きなところが我々には見えてこないんですよ。最近、ちょっと試合で使っていませんが、いまのままではね」。技術以前の問題を指摘したが、20日の試合には先発で起用していた。期待度のあらわれだろう。選手を育てる条件に、人情と愛情だけでなく、時には非情になることも大事。
成長の過程には、1日1日の積み重ね。1球1球の積み重ね。1打1打の積み重ね。1試合1試合の積み重ねが必要だ。もっと、もっと自分に厳しくなれ。「やっぱり、1日も早く1軍で活躍することが目標ですし、これからは技術は当然のことですが、体力をつけることも平行してやっていきたい」。人間、満足したらそこで終わりだ。学ぼうとする意欲がなければ成長はない。元気を出せ。努力せよ。成功するという結果より、努力するという過程を重視することだ。チームの中心選手になる素材だ。心、技、体を鍛えるための努力を惜しむな。
June 22, 2007 11:44 AM
