2007年06月15日

野球漬けの毎日

~阪神タイガース・清水誉捕手~

 キャッチャーへの注文は多い。阪神・清水誉捕手(23)。関学大出、ポスト矢野候補の新人。現在猛練習中。野球知識の向上は当然のこと、理想を追求し、完璧を求めて勉強するポジション。捕球-。投手を調子に乗せる武器になる。いい音をたてて捕球することによって、ピッチャーの気持ちが前向きになる。送球-。速く、正確に、強くの優先順位で投げる。そのための下半身の使い方とフットワーク。ミットの芯での捕球が条件。配球-。相手打者と味方投手の技量、長所、欠点、性格、その日の調子を知り尽くすこと。チームの命運はキャッチャーの指1本にかかっている。データーなど、試合前の準備を怠るな。そして、先を考え、先を読む。捕手の責任と使命は多大だ。

 オープン戦、公式戦を通じて1軍を経験した。試合にも出場した。そこで清水が感じたことは「準備ですね。何事も準備がないと始まりません。投球を受けるのもそうですし、試合前に相手打者のデーターを頭の中にいれておくのも準備です。大事なことですね」。準備は不可能を可能にするともいう。研究熱心でなくてはならない。目配り、気配りができなくてはならない。投手を思いやる気持ちがなければならない。一球の恐ろしさを知れ。根拠のない配球はするな。捕手は頭脳労働者だともいう。討ち取った球、打たれた球、空振りした球など、結果は絶対に記憶しておく事。それだけに経験が要求される。

 今は、毎日が野球漬けである。朝から晩まで汗と泥にまみれている。「練習することは全く苦になりません。お陰さまでこの鳴尾浜は環境に恵まれていますので助かります。大学時代は1時間半ぐらいかけて家から通っていましたが、今は合宿所ですし、何もかも揃っていますので、いつでも練習はできます」。懸命に野球に取り組む清水を、加藤バッテリーコーチは「ファームにいる間に、完全にマスターしてほしいのはキャッチングですね。捕球する時、ちょっと上体が落ちる(前かがみになる)クセがある」と指摘する。試合後の練習、マシーンを相手に黙々と捕球練習する清水の姿を見た。

 現在(6月13日)の成績、24打数7安打で打率・292、打点5。バッティングに関しては意に介していないようだが、大学時代、巨人・金刃(立命大)から2ホーマーを放っている。昨オフには関学大OBで、現役大リーガーの田口と自主トレを行った。「まずは捕球と送球です。捕球がしっかりできない事には、投手陣からも信頼されませんから」。己を心得ている。努力家だけに先が楽しみだ。

 卓越した理論を要求されるキャッチャー。どんな状況にあっても冷静であること。洞察力と鋭い勘の発揮。考えれば考えるほど、体験すれば体験するほど難しい問題にぶち当たる。頭の中がパニックになることがあるだろう。夢を持て。勇気を持て。克己を持って体当たりすることだ。野球に集中する時だ。もっと純粋に野球に取り組め。自己表現する場は必ずやってくる。今は、チャンスをつかむ準備期間だ。

June 15, 2007 10:33 AM