2007年05月11日
25歳の新人
~広島・中東直己選手~
中東直己選手(25)。今シーズン大学、社会人ドラフト5位。ホンダ技研鈴鹿から広島東洋カープに入団した25歳の新人。170センチ、71キロ。小柄だが、体はガッシリしている。50メートル5秒7の俊足。右投げ左打ち。野球センスは抜群。キャンプ中、早くも即戦力が認められる。オープン戦1軍帯同も、ゲーム中接触プレーで指を故障。しばらく治療にあたっていたが、完治、即1軍へ。桧舞台に立ったが、厳しいプロの洗礼を受けて4月の終わりから降格。5月4日、5日のウエスタン・リーグの阪神戦。はつらつとしたプレーは、2軍落ちのショックなどみじんもない。再度昇格の日は近い。そう思って見ていたら、なんと、8日の中日戦。早くも登録されていた。
チームの主砲、新井と同じ広島工出の後輩。タイプは全く違うが地元出身。阪神-広島戦の取材に行ってびっくり。4日の6回戦が左翼で1番。5日の7回戦では捕手で1番のスタメン出場。連盟登録は外野手。捕手で入団して外野も兼ねていた選手は何人か見てきたが、このケースは珍しい。大学時代、捕手として明治神宮大会優勝の経験者。「野球をしていて、いろんな面でむずかしくて面白いのは捕手ですが、自分の持ち味(足)を生かすためには、やはり外野ですかね」自分を見失っていないのは立派。
山崎二軍監督に聞いてみると「適正を見極めるためでもありますが、1軍からの要望がありまして、定期的に捕手として出場させています。そうですね、3試合に一度ぐらいですかね」ということ。確かに、戦力的にも中東をベンチにいれておけば、捕手は2人の登録でまかなえるし、他ポジションの選手がもう1人25人枠の中にはいれる。戦力アップになる。器用な選手だ。2試合拝見させてもらった。4打数1安打と5打数3安打。3塁打を放った時のスピードは魅力たっぷり。素晴らしい足の持ち主。
ファームに降りてから、ウエスタン・リーグの成績は5日現在、28打数10安打で打率・357。「外野手として、プロ野球界から指名されたわけですから、外野手で、とは思っていますが、この世界、1軍のゲームに出て“なんぼ”の世界ですから。チャンスがあればどちらでもOKです。出番がきた方で出場してチャンスをつかみたい。今回は、打てなくて下にきましたから、やはりバッティングですね。今度、上にあがった時は、絶対に落ちない力をつけたいですね」新人とはいえ、25歳。己をしっかり見つめている。
使い勝手のいい選手だ。守備固めとして外野は守れる。キャッチャーもいける。そして、ピンチランナーもOK。昇格した中日戦、代打で出場したあとセンターを守っている。何事にも挑戦する勇気。相手の気持ちに勝る元気。誰にも負けない努力。中東のハングリー精神に期待したい。
May 11, 2007 12:55 PM
