2006年09月22日
1日も早く支配下選手に
~カープ育成選手、中谷翼選手~
3桁の“128番”今年から設けられた制度、育成選手に与えられた背番号である。広島東洋カープ・中谷翼内野手「頑張るしかありません。自分としては1日でも早く契約してもらうことしかないです」彼の気持ちのすべてが、このひと言に込められている。四国アイランドリーグの、愛媛マンダリンパイレーツからの入団だが、まだ支配下選手として認められていない。1軍の公式戦には出場できない身分。当然年俸の最低保障はない。厳しい条件の中、好んで飛び込んだ世界。野球にすべてをかけている。
高校時代、仙台育英の二塁手として2度甲子園に出場している。立命大を中退。昨年、アイランドリーグでは打撃3部門、いずれも2位の好成績を挙げてプロ入り。「野球がやりたい」一心から勇んで挑戦したものの、キャンプで腰を痛めてつまずいた。あまりいいスタートではなかったが「いいセンスの持ち主ですよ。キャンプで腰を痛めてちょっと出遅れましたが、練習熱心ですし、かなりレベルアップしてきましたよ。もちろん、体力、技術面ともまだやることはたくさんあります。例えば、足は速いんですが、なかなか盗塁ができないとか…」とは岡コーチ。指導することは多くあるようだが、中谷の野球センスは認めている。
6月にはいってから、やっとウエスタン・リーグに出場できるようになった。試合前のバッティング練習を見ていると、右投げ左打ちで、バットはスムーズに出てくる。スイングの軌道はレベルでクセはない。上半身と下半身のバランスも悪くない。9月18日現在の成績は、59試合に出場、打率は・244で1ホーマーの9打点。岡コーチが指摘していたが、盗塁は0。3度試みていずれも失敗している。今はまだ失敗は許されるが、その原因を追究し、失敗も成功も根拠のあるものにしておくことが必要だ。
「もう1年が過ぎそうですが、やっぱりプロの世界は厳しいですね。体力面では、もっとパワーをつけたいし、スタミナ面でも1年中厳しい練習に耐えられる体力が必要。スピード面でもまだついていけないところがありますし、バッティング、守備、走塁、いま岡コーチなどからいろいろアドバイスいただいていますが、やることはいっぱいあります。何とかプロのユニホームが着られたわけですから、己に妥協したら負けです。頑張ります」。
克己を持ち続ければ、自分で自分を支配できるようになる。自主性も出てくる。自主性はやる気と意欲を燃え立たせる強力なエネルギーとなる。忍耐にもつながる。忍耐の裏には希望がある。希望があるから耐えられる。成長過程には数々のカベがある。カベをぶち破ってこそ成長がある。実力の世界。実力をつけないと勝ち残れない。大いに苦しめ。
September 22, 2006 11:46 AM
