2006年07月21日

サーパスの勝ち頭は新人

~JR東海から入団の中山慎也投手~

 4勝2敗、防御率2・31。サーパス・中山慎也投手(24)の成績である。今シーズンJR東海から、大学、社会人のドラフト5位で入団した新人。現在、ウエスタン・リーグ2位で逆転優勝を狙うチームの勝ち頭。左腕だけに即戦力の期待は大きかったが、1度1軍に昇格したものの、わずか4試合登板しただけで再びファームへ。7月13日鳴尾浜球場で行われた首位攻防戦に先発。9回までマウンドに登り、タイガース相手に完封まであと一歩の好投も、先頭打者に四球を与えて降板した。2-0でリードしていた試合は、リリーフ投手が打たれてサヨナラ負けをする悔しい内容だったが、大いに期待できる新人だ。

 右打者の内角へ食い込むストレートは威力がある。カーブの切れもいい。「阪神戦に先発したあの日は、調子そのものはあまり良くなかったが、なんとか粘っこいピッチングができた。初完投だったので最後まで投げたかったが、先頭打者を歩かせてしまっては、しかたないですね」。その回の先頭打者への四球は御法度の世界。得点差、100球を超えていた投球数、いたしかたのない交代だ。前を向いてさらに頑張るしかない。

 谷村ピッチングコーチは「調子が良ければ、各投手ともできるだけ長いイニングを投げさせる方針だし、あの試合、中山には完投させてやりたかった。完投していれば自信にもなるし、気分的にもすっきりするしね」。親心といったらいいのだろうか、若い選手を育てるためには愛情は不可欠だ。今後については「やっぱりコントロールですね。いい球を持っているのに、抜け球は多いし、バラつきがある。もっと、ストライクゾーンをうまく使ってほしい」という。実戦で体験していく以外ない。一球一球をおろそかにしないことだ。

 1軍に定着することが中山の第一目標だが、いまひとつ。昨年、同じJR東海から入団した先輩の光原がその年7勝を挙げた。負けたくない気持ちは強い。いい意味でのライバル意識を持っている。「1軍で4試合投げさせてもらいました。思い通りの結果は出せませんでしたが、いい体験をしてきました。課題は何といっても制球力です」。コントロールは自分で学ぶしかない。投げて体で覚えるしかない。ライバルに追いつき、追い越すためには”努力”の2文字しかない。

July 21, 2006 12:26 PM