2006年06月23日
長距離砲の期待
~中日新井良太選手~
「ファームでは、何番を打っていてもバントのケースになれば、バントをさせます。ファームではクリーンアップでも、1軍では何番を打つかわかりませんから。でも、新井は別です」。佐藤2軍監督の話だ。新井良太内野手(22)は長打力を売り物にするバッター。チームの方針としては大きく育ってほしい選手なのだ。駒大出の新人、東都大学リーグでは歴代7位の14ホーマーを放っている。
ウエスタン・リーグではあるが、4番にドッカと座っている。成績は18日現在121打数28安打で打率は2割3分1厘。ホームランゼロで9打点。持ち味の長打力がまだ発揮されていないのは気になるが、バッティングフォーム等は兄貴によく似ている。「確かに兄貴と比較されることはよくありますが、ある意味、これは僕の特権だと考えるようにしています。そうですね。みなさんが思っているほど気にしていません」。実をいうと、昨年、セ・リーグのホームラン王に輝いた広島・新井の実弟である。背番号も兄と同じ「25」。懸命に1軍を目指している。
期待されての入団だが、なかなか思うようにはいかない。今、苦しみのド真ん中であえいでいるはずだ。死に物狂いで頑張るしかない。鍛えに鍛え抜いて体にたたき込むしかない。「そうです。練習あるのみです。今の僕には、これまでの経過が順調だとか、遅れているとか、納得しているとか、していないとか言っている場合ではありません。まだまだやる事はたくさんありますし、やっぱり僕には練習しかないですね」。言い訳はしたくないのだろう。成績を見れば言わんとしていることはわかるが、与えられた試練は、自分に打ち勝つチャンスでもある。克己を持て。
兄貴もどちらかといえば遅咲きだった。今後も苦しい局面にぶち当たるだろう。勝負事はやってみないとわからない。少々の事があっても、変なコンプレックスは捨て、当たって砕けるしかない。チームの期待は長距離打者。「自分でもそうありたいと思っていますし、長打が打てるバッターを目指して頑張ります」。苦しみの向こうには夢がある。何事も一心にやり続けた人は、必ず、1軍選手になっている。
June 23, 2006 12:50 PM
