2006年06月09日
若手育成への情熱
今シーズン、ソフトバンクの王監督は“若手起用”をチームの基本方針としてスタートした。井口が抜けた。城島も抜けた。両選手とも夢の大リーグに挑戦して頑張っている。戦力ダウンは当然のことだが、弱少球団を何年もかけていまの常勝チームにした王監督は、現状と将来を見極めながら、チームの転換期という危機を乗り越えていく考えだ。この方針をしっかり受け止め、若手育成に全力を傾け、次々と1軍に若い選手を送り込んでいるのが秋山幸二2軍監督である。
驚くことに、昨年のドラフト会議から導入された育成制度で獲得した2選手を、早くも1軍に昇格させた。四国アイランド・リーグの愛媛マンダリン・パイレーツから入団した西山道隆投手(26)と打者では、PL学園~東農大生産学部出身の小斉祐輔選手(23)。この2人、ドラフトにもかからなかった選手。入団した当時の実力のほどがわかろうというもの。その他にも辻、城所などなど、若手の昇格が目立っている。
秋山2軍監督は、いとも当たり前のように「今年は、はじめから若手を起用していくことが1軍の基本方針ですからこういう形になっていると思います。でもね、ファームでもいい結果を出さないことには上へあげてくれませんから。みんな、一生懸命練習して自分でチャンスをつかんでいきましたよ」。選手におほめの言葉を贈っていたが、2軍選手の指導には根気がいる。タップリ時間をかけることが要求される。首脳陣の並々ならぬ努力のたまものだろう。
信念と愛情。根気と我慢。そして時には非情になることも必要だ。基本練習の反復。継続は力なり。一日一日の積み重ね。一球一球の積み重ね。一打一打の積み重ね。一試合一試合の積み重ね。その結果が成長につながる。「確かに、地元にいる時はたっぷり時間をかけて練習しています。選手の長所を伸ばすことを重点にして、各担当コーチがよくやってくれています。でもね、私から見たらまだまだ力不足の選手はいます。いずれ、ファームに戻ってくる人もいるのでしょう。その時はまたガンガン鍛えていきますよ」。秋山2軍監督の若手にかける情熱は凄まじい。ソフトバンクの将来は心配ない。
June 9, 2006 11:08 AM
