2006年05月05日
イチ(1)を大切に
~中日佐藤道郎2軍監督~
ファームの基本方針は、各チームとも基本プレーの反復だろう。同じことを根気良く、何度となく繰り返し繰り返し続ける。中日の佐藤道郎2軍監督(59)が今季のテーマにしたのが「イチ(1)を大事にしろ」だった。何事もイチから始まる。野球の基本に当てはまる事柄も多い。筆者もプロ野球をかじった人間だが、話を聞いてみておおいに納得させられた。
佐藤2軍監督いわく「言葉でもイチを使った素晴らしい四文字熟語があります。一生(所)懸命とか、一心不乱、一球入魂など。そういう気持ちで野球に取り組めば、必ずいい結果が出ると思います」。実に熱い口調で語ってくれた。確かにそうだ。同じ練習をするにしても、嫌々で進歩があるはずもないし、魂のない練習に向上はない。
「野球のプレーの上でも大事なことは多い。たとえば先頭打者も、イチ(1)ですよね。投手とすれば、絶対にうち取らないといけない相手。最悪は四球を与えること。先頭打者を歩かせると得点される確率がすごく高い。だから、厳しいかもしれないが罰金取ってます。逆に打者は、どんな形でもいいから出塁することを期待される。ほかにも盗塁のスタートは、第一歩をいかに速く切るかが成功率を大きく左右する。守備では打球に対する第一歩で守備範囲が全然違う」
原点に戻れ、はイチからで直せということだし、練習の始まりはその日の第一歩で大切だ。投手は打者に対して初球の入り方に気を使うし、打者は初打席でヒットを打てばその後の打席が楽になる。最初の大切さは数えれば切りがない。
ファームの場合は、性急に結果だけを求めるのは無理がある。じれったい事は多々あるだろう。がまんと根気で、階段を一歩一歩上がっていくしかない。一人前の選手を育てるためには、人情と愛情、時には非情になることも必要かもしれない。選手は指導者に注目されていることが励みになるものだ。「イチ(1)を大切に」に、中日の将来がかかっている。
May 5, 2006 11:06 AM
