2006年04月21日
厚い2人の壁に挑む
~中日森岡良介内野手~
コツコツと努力を重ね、ウエスタン・リーグで中日の3番バッターとして活躍している。174センチ、71キロ。右投げ、左打ち。小柄だが素晴らしい野球センスを持っているのが、森岡良介内野手(21)だ。高知の名門、明徳義塾の出身。ドラフト1位で入団して3年が経過した。順調に成長しているが、厳しい現実を打ち破ることができるか-。
高校時代の甲子園大会では攻、守にわたって大活躍して、超高校級の遊撃手として注目を集めた。プロ入り後も一歩一歩、階段を昇っているが、1軍での活躍を目指す森岡の前には大きな、分厚い壁が立ちはだかっている。森岡は現在、セカンド、ショートの両ポジションを守っている。中日の二遊間といえば、いまや球界を代表する1、2番コンビの荒木と井端である。簡単に追いつき、追い越せる相手ではない。
ライバルの存在は大き過ぎる。かといって、手をこまねいて去って行くのをじっと待っていられる世界ではない。森岡にとって当面の目標は「1軍に上がること、1軍に定着すること」だが、これをクリアするために「目標は高く、守りではエラーをゼロにしたい。バッティング面でも結果を出していきたい」という。求められるのは走・攻・守の三拍子が揃ったプレーヤーになることだ。
1軍定着まで時間はかかるかもしれない。我慢が必要になるだろう。焦って精神面で己に負けたらそこで終わりだ。「確かに大変かもしれませんが、自分としては周りのことは意識しないようにして、自分のことをしっかりやっていこうと思っています」。レギュラーをつかむためには、自分をしっかり見つめて、何事も吸収していく心構えで練習に取り組むほかはない。
チャンスは必ずやってくる。荒木、井端も不死身ではない。転換期は訪れるだろうし、いつ故障するかわからない。チームは、そういう時になんの違和感もなく、スムーズに空いたところに入り込んでくれる選手に期待しているはずだ。
佐藤2軍監督に聞いてみた。「当然、あの2人のあとに考えているが、まだ力不足だね。バッティングも守備ももっとしっかりしてほしいね」。辛口評は森岡への期待の裏返しだろう。18日のウエスタン・リーグ阪神戦では、3四球を選んで出塁した。翌19日の試合では走者をおいて得点につながるヒットを打った。継続は力なり。常に緊張感を持って野球に取り組んでほしい。
April 21, 2006 11:00 AM
